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TUIの2隻、今シーズンは全面的にバイオLNGで航行

2026.08.07
業界

TUIクルーズは次世代客船「マイン・シフ・インテュイション(InTUItion)・クラス」で代替燃料の活用を拡大している。「マイン・シフ・リラックス」(約16万トン、2025年3月就航)と「マイン・シフ・フロー」(同、2026年6月就航)の2隻が今シーズン、全面的にバイオLNG燃料で航行している。

 

シリーズ第1船のリラックスは、すでに2025年に2度バイオLNGの燃料補給を行っており、今シーズンは北欧での夏季クルーズを同燃料で運航する。姉妹船フローも、2026年夏からバルセロナで定期的にバイオLNGの燃料補給を行っており、夏季だけでなく冬季もこの燃料での運航を予定している。

 

2隻はいずれもデュアルフューエル推進システムを搭載しており、船舶用ディーゼル燃料と液化ガスの両方を使用できるほか、技術的な設備の改造を行うことなく再生可能LNG(バイオLNGおよび合成LNG)にも対応する。バイオLNGは、化石燃料と比較して温室効果ガス排出量が少ないという特徴がある。

 

バイオLNGなど代替燃料の活用は、TUIの脱炭素化戦略における中核的な取り組みの一つ。ヴィプケ・マイヤーCEOは、「私たちは、船の開発から運航に至るまで、バリューチェーン全体にわたって責任を果たしている。バイオLNGの使用により、今年はすでに、従来燃料での運航と比較してCO2換算で約2万6000トンの排出を削減した(2026年7月時点)。2026年通年では、約5万トンの抑制が見込まれる」としている。

 

バイオLNG(バイオ液化天然ガス)とは、家畜の糞尿、食品廃棄物などの有機性廃棄物を発酵させて発生させたガスを精製・液化して作る再生可能燃料。合成LNGは、CO2と再生可能エネルギーで作った水素を化学反応させて製造する、天然ガス由来LNGの代替燃料。

 

2隻には改良型の触媒(コンバーター)を搭載しており、港湾停泊中の窒素酸化物(NOx)排出量を、自動車を対象にしたEUの排出規制に匹敵するレベルまで削減することが可能という。

 

また、両船には陸上電力供給(コールドアイロニング)設備も装備。全運航時間の約40%を占める港湾停泊時間中に陸電を利用すれば、船内での自家発電を行わずに済み、停泊中に発生する排出量を削減できる。陸電使用は前年と比べて拡大しており、これまでのところ調達された電力の90%以上が再生可能エネルギー由来としている。

 

写真提供:TUIクルーズ

TUIの2隻、今シーズンは全面的にバイオLNGで航行
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