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飛鳥II、試験運航で神戸入港

2020.10.20
日本客船

10月19日、郵船クルーズの「飛鳥II」が横浜港からトライアルクルーズに出航、20日に神戸港に入港した。同船は今春のニューイヤークルーズ以来、改装工事ならびに新型コロナウイルスの影響により運航を停止しており、9カ月ぶりの運航再開となった。同クルーズには関係者やメディアで約150人が乗船した。

船内は各所に体温測定用のサーモグラフィーが設置されるなど感染症対策が徹底された。ダイニングには各テーブルの間にパテージョンが設けられたほか、同室の乗客以外とは同席はできず、座席は対面を避けて横並びか90度の角度に置かれた。ウエイターはフェイスシールドを着用して接客に当たった。同クルーズでは(一財)日本海事協会の審査員による船内審査も実施された。

同船のこうした感染症対策に対し、視察した観光レジリエンス研究所の高松正人代表は「他業種と比較しても、入念な感染症対策をしており、素晴らしい。マニュアルが確立されているのに加え、それらを実施する乗組員の訓練、教育が徹底されている。宿泊施設などの視察の場にもふさわしいのでは」と高く評価した。

飛鳥IIの吉田悟ホテルマネージャーもインタビューに応じ、感染症対策は水際対策、船内の感染拡大防止対策、万一感染者が発生した場合の適切な対応という3項目を実施していると語った。その上で「飛鳥IIはクルーはもちろん、乗客の皆さまにもPCR検査を受けていただいている。日本でもここまでの施設はないのではないか」と語った。加えて「船は動いてこそ。乗組員一同、運航再開は感無量だ。お客さまにこれまで同様、飛鳥IIで本物の感動を味わっていただきたい」と述べた。

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