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神戸港「コンチェルト」、感染防止対策を徹底

2020.06.12
フェリー

神戸港のレストラン船「コンチェルト」では、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底しながら運航を行っている。10日、運航する神戸クルーザーが報道陣に公開した。同船は4月16日から5月22日まで完全運休。緊急事態宣言解除後の運航再開を検討し、5月23~24日の土日に運航した後、平日5日間運休し、30日から毎日運航することとなった。現在、各便とも乗船しており、予約した人だけでなく当日乗船申込した人もあった。運航再開について三石孝社長は、「運航することが乗っていただく方への宣伝だと実感した。大阪湾を遊覧してみたいという乗客のために、これからも運航していきたい」と語った。

感染対策は、スタッフは出勤前と後に検温を実施して37.5度以上ある場合は休むようにする。マスクを着用し、アルコール消毒液を各所に設置して、こまめに消毒できる環境を整備。船内レストランではテーブルの間隔を2m程度とって、密集、密接を避けて、ドアも開放。ドアの取っ手、ソファなどもこまめにアルコール消毒を実施。乗客には食事以外でのマスク着用を依頼しているという。陸上では、乗船前にチケットカウンターでサーモグラフィーシステムでの検温を実施。37.5度以上の場合、再び接触型体温計で検温を行い、それでも変わらなければ乗船を断るようにしている。チケットカウンターとギフトショップでは、飛沫感染対策としてビニールシートを設けて、床にもテープで待つ位置を示して利用客どうし間隔をとれるようにした。「安心・安全なクルーズを楽しんでいただけるよう、スタッフ一同心掛けている」(豊田真有美クルーズマネージャー)。

再開前は、クルーズ客船で感染が確認されたこともあったため、「船は感染リスクが高いものと受け止められているのではと思っていた」(三石社長)と懸念を持っていた。しかし再開すると「乗客は危険と感じているようには受け止めていないようだった」という。下船後、「久しぶりに海風を浴びられて気持ちよかった、とも言ってもらえた」。コロナに関して「乗客は、船も対策を当然とっていると思って、乗ってきたようだった。電話やメールで神経質に問い合わせてくる方はほとんどいない」という。

写真(左)=取っ手をアルコール消毒
写真(中央)=ソファもアルコール消毒
写真(右)=乗船前にサーモグラフィーで検温。カウンターにビニールシート

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