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クルーズ客船の船室気圧調整で隔離対応を検討

2020.02.21
業界

クルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスが拡散したと見られることについて、日本クルーズ&フェリー学会は船室の気圧を調整することで隔離対応し、感染拡大を抑制することを検討する勉強会を来月にも開催する予定だ。今回、船舶全体で隔離したことにより、船内で感染が広まったと見られている。船内でウイルス検査を行った後、陽性と陰性の人を圧力の違う部屋にそれぞれ隔離することで、感染拡大を技術的に抑制することを検討する。たとえば室内の圧力を下げて空気が外に漏れないようにした部屋(陰圧室または負圧室)では、感染した病人を隔離。また室内の圧力を上げて外からの空気が入らないようにした部屋(与圧室または正圧室)では、汚染された空気が外部から侵入しないよう隔離して感染を防ぐ。艦艇では、居住区の与圧(正圧)化は一般に使われているという。客船でのウイルス感染拡大への対応について、造船会社、舶用機器メーカー、船社、旅行会社など関係者に参加してもらい意見交換する。その上で船室設計基準化への提言も視野に入れているという。参加希望など問い合わせ先は、日本クルーズ&フェリー学会(y-ikeda@s.keiho-u.ac.jp)。同学会の会長は梅田直哉大阪大学教授、事務局長は池田良穂大阪経済法科大学客員教授。

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