アレもコレも追加代金なし!
日本船で味わいたい、絶品スイーツ

アレもコレも追加代金なし! 日本船で味わいたい、絶品スイーツ
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2022.02.22
「1日7食も食べられる」と言われるクルーズの旅。
というのも、クルーズには食事代が含まれていて、好きなだけ楽しめるから。
スイーツももちろん含まれていて、各船では趣向を凝らしたさまざまな甘味が楽しめる。
追加代金なしで楽しめる、日本船の絶品スイーツを紹介しよう。

文=吉田絵里

「アレ、もう食べました?」――クルーズ船にいると、そんな会話を交わすことが多い。そしてその「アレ」が指すものがスイーツであることも。船上にはお酒同様、多くのスイーツが用意されている。3食の締めにデザートが供されるのはもちろん、それ以外にもふらりと立ち寄って味わえるスイーツが数多くあるから、甘党の人にはたまらないだろう。

 

別腹中の別腹、飛鳥のジェラート

そんな甘党の人が吸い寄せられずにはいられないのが、「飛鳥Ⅱ」(5万444トン)のリドガーデンの一角にあるジェラートコーナー。色とりどりのジェラートがショーケースの前に並べられているところを見るだけでもワクワクする。時に眉間にしわを寄せて(!)どの味をオーダーしようか真剣に悩む乗客の姿も。

 

選ぶ楽しさも、このジェラートコーナーの特長。寄港地ツアーの後など少し疲れているときは、冷たいチョコレート味が体を癒してくれる。終日航海日の昼下がりには、濃厚な抹茶で大人のティータイムを。ディナーの後、満腹な時も不思議とさっぱりとしたフルーツ系はスルスルとお腹におさまっていく。まさに別腹中の別腹、それが飛鳥Ⅱのジェラートなのだ。

 

ちなみに現在飛鳥クルーズのオンラインショップでは、2月28日17時まで送料無料キャンペーンを実施中。このプレミアムジェラートも送料無料で入手できる。改めてサイトを見てみると、人気のフレーバー「白いちご」は、希少な白いちご「初恋の香り」そのままの果肉を贅沢に40パーセントも含んでいるのだとか。抹茶味の方は、徳川家ゆかりの逸品・本山(ほんやま)抹茶を使用、どちらのジェラートも注文を受けてから作る出来立てだという。

CRUISE GALLERY
真面目な印象が一転……!

ジェラートコーナーはリドガーデンに常設なので比較的食べるチャンスが多いスイーツだが、一方で見かけたらぜひ食べるべき甘味もある。それが飛鳥Ⅱの「特製最中」だ。

 

この特製最中、きっちりとした四角い形に、飛鳥の焼き印が押されている。「最中」という響きとその外見に真面目な印象を受けるが、一口食べるとその印象は良い意味で裏切られる。

 

パリッとした皮の中に待ち受けているのは、対照的なモチっとした食感。しかもその先にはあんこが待ち受けているかと思いきや、真っ先に飛び出してくるのが洋風の生クリーム味なのだ。最初は「最中ね」と何気なく口に運んでも、口にしたとたんに「これが最中……!」と感動するはずだ。

 

この飛鳥Ⅱ特製最中は、和食のデザートとして提供されるほか、ディナー前後にリドガーデンで行われている「アスカバル」で提供されることも。また最近は数量限定で船内のショップでの販売もスタート。見かけたら逃したくない、絶品スイーツだ。

CRUISE GALLERY
クルーズのスケジュールに組み込みたいアレ

正確に言うとドリンクだが、その存在感はもはやスイーツ……というおなじみ一杯がある。リピーターの方はピンときたかもしれない。そう、「にっぽん丸」(2万2472トン)船上で味わえる、ゴディバの特製ドリンク「ショコリキサー」だ。

 

初めて乗船したときは、ゴディバのドリンクがクルーズ中に何杯でも無料で飲めるということに驚いた。実際はほかにもあれもこれも食べたい飲みたいで、一日何杯も飲むのは現実的ではないのだが……。それでもこのショコリキサーを飲まずににっぽん丸を降りることは、今までもこれからも、きっと一度もないだろう。

 

ショコリキサーは名前の通りチョコレート味のドリンクで、上には生クリームが添えられている。見た目通り甘いドリンクだが、単に甘いだけでなく奥深い味わいもある。サイズ感もちょうど良いので、見た目ほど重くないのもいい。だからこそ、「今日も一杯」とクルーズのスケジュールのどこかに「ショコリキサータイム」を組み込みたくなるのだ。

 

最近にっぽん丸ではこのショコリキサーのテイクアウトもスタートした。次に乗船するときは船内のお気に入りの場所にテイクアウトしての「ショコリキサータイム」を楽しみたい。

CRUISE GALLERY
懐かしきスイーツに、童心に戻る時間

バーも設置され、新たなくつろぎ空間となったにっぽん丸のホライズンラウンジ。バータイムはもちろん、ここではティータイムも楽しめる。先日乗船したときにふと立ち寄って思わず目が釘付けになったのが、写真のスワンシュー。ご存知、白鳥の形をしたシュークリームだ。

 

そういえば昔は近所の洋菓子店でもスワンシューをよく見かけた気がするが、気づけば最近目にしていない。にっぽん丸のクルーに聞いたところ、スワンシューはすべて船内で手作りしていて、首の部分と体の部分を別々に作って合体させて仕上げているそう。手がかかってしかも繊細なスイーツなので、街中では見かけなくなったのだろうか。

 

なんだか懐かしい気持ちでスワンシューを前にする。これは頭から食べるべきか、それとも体から食べるべきか……そんな疑問がわいてくる。そういえば子供の頃も同じことで悩んだっけ。童心に返りながら食したスワンシューは、やっぱり懐かしく、ホッとする味がした。こちらも出会えたらラッキーな洋上スイーツのひとつだ。

CRUISE GALLERY
ちょうどいい時間にちょうどいいサイズの丁寧なスイーツを

そこまでお腹が減っていないと思いながらも、ついつい手が出るのが洋上スイーツの魔力。特に「ぱしふぃっく びいなす」(2万6594トン)のオープンバーはその魔力の強いところだ。単に通りがかったのだけなのに、気づけばティーカップを傍らに、フォークでスイーツを味わっている……という展開になる。

 

というのもオープンバーにはちょうどいい時間に、ちょうどいい小ぶりサイズの手作りスイーツが並んでいるからだ。その光景を見ていると、スイーツたちが「ちょっと食べていかない?」と呼びかけてくる気さえしてくる。

 

ここで提供されるのは、丁寧に作られた実直な印象のスイーツが多い。同船には専属のパティシエが乗船していて、船内で手作りしているのだという。ちょっとした苦みがアクセントになったプリンケーキやパリッとした食感が印象的なミルフィーユなどなど。バリエーションも豊富だから、毎日飽きることがない。

CRUISE GALLERY
忘れがたい一皿に、甘党が喜ぶ新イベント

一方、ダイニングのディナーで供されたスイーツでも、忘れがたい一皿がある。「いちごのモンブラン」だ。こちらも飛鳥の特製最中同様、「モンブランね……」と思っていると、返り討ち(!)に合うような、予想を超えるデザートだ。

 

そもそもモンブランというイメージから想像する、山形のケーキではない。盛られているのは、一般的なモンブランと同様に細い麺状にしたクリームだが、それがお皿の上で踊るように曲線を描いているのだ。いちごをベースにしているから、華やかなピンク色で彩られているのも愛らしい。クリームの食感はモンブランと似ているが、さわやかな酸味が効いているのはモンブランであってモンブランでないような……不思議と調和がとれた、それでいてインパクトのあるスイーツだ。

 

3月に満を持して運航再開するぱしふぃっく びいなすでは、甘党の人が大喜びする新しいイベントが待ち受けているという。「スイーツオンウェーブ」がそれ。クルーズ中に1回、スイーツが好きなだけ味わえるイベントが開催されるという。

 

産地にもこだわった旬のスイーツをふんだんにとりいれたこのイベントは、見た目もきっと華やかになるだろう。「いちごのモンブラン」はディナーのデザートとして供された一皿だが、このイベントでも登場する可能性があるかもしれないと、いまから密かに期待している。

CRUISE GALLERY
ぱしふぃっくびいなすの新企画「スイーツオンウェーブ」のイメージ図。トップ画像も同様。数種類のスイーツが楽しめるという
CRUISE GALLERY
ぱしふぃっくびいなすの新企画「スイーツオンウェーブ」のイメージ図。トップ画像も同様。数種類のスイーツが楽しめるという

日本船3隻は2月末~3月に、順次新たなクルーズを実施する。それまでは過去や未来のクルーズに、そしてそこで味わったスイーツにも思いを馳せながら、船出を待ちたい。

 

関連記事
TOPへ戻る
シェアアイコン