にっぽん丸、2022年12月にモーリシャスプレシャスクルーズ実施
本格的な海外クルーズの再開と商船三井の取り組み
にっぽん丸がモーリシャスなどインド洋の島々をめぐる「モーリシャスプレシャスクルーズ」を発表した。出航するのは2022年12月。しばし縁遠い存在になっていた本格的な海外クルーズが久々の復活だ。しかも47泊ものゆったりとした日程のクルーズとあって、心が躍る人も多いだろう。
このクルーズは年末年始を挟んでいるのもポイントだ。寒い日本の冬にしばし別れを告げ、南国シンガポールでのクリスマスに赤道直下でのお正月が過ごせる。にっぽん丸では総料理長が腕によりをかけたおせち料理に加え、書き初めなど日本の伝統的なイベントなどが行われる予定で、印象に残る年末年始になりそうだ。
航路はシンガポールに寄港した後にインド洋に出ると、モルディブの首都マーレ、モーリシャスの首都ポートルイスを経て、マダガスカルのトゥアマシナに初寄港するというもの。その後シンガポールを経て日本への帰国となる。すべての寄港地で1泊以上停泊するので、朝晩の寄港地が堪能できるゆったりしたスケジュールだ。
1200もの島々からなるモルディブでは、水上コテージに代表される極上リゾートが有名だから、ぜひ足を延ばしてみたい。モーリシャスでは美しいビーチはもちろん世界遺産ル・モーン山など、知られざるドラマチックな自然景観が待ち受けている。ワオキツネザルを筆頭に野生動物の7〜8割が固有種と言われるマダガスカルでは、バオバブ街道など動植物が織りなすユニークな景観を望める。それぞれ個性あるインド洋の島々だけに、船旅で一度にめぐることで、その違いが感じられるはずだ。
このクルーズでは単に楽しく寄港地をめぐれるだけでなく、訪れること自体がモーリシャスの自然保護や地域の支援になる仕組みになっている。現地ではNGO団体が支援している学校を訪問したりと、特別な体験も可能だ。
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待ちに待った海外をゆったりとめぐるクルーズ。透き通った海と南の島の温かい文化に久々に触れられそうだ。そのうえ日本から遠い島国を支援する、社会的意義のある船旅。「いつか」と胸に抱いていた方は、その思いを「いまだ!」に変えてはいかがだろう。
1.久々の海外クルーズ、久々の大航海
今回のクルーズは、47泊48日という中期クルーズ。にっぽん丸がこの長さのクルーズを行うのは実に2012年以来だ。船内で美食と多彩なイベントを楽しみつつ、目が覚めればそこは異国の港町という体験ができる。