あらためて、にっぽん丸で家族の夏旅

あらためて、にっぽん丸で家族の夏旅
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2021.08.27
写真=田村浩章 文=宮崎由貴子

外出もままならない昨今、「そろそろ船上で海風を感じたい」という衝動に駆られることはないだろうか。
今夏「魔法の船」と化した「にっぽん丸」のファミリークルーズに参加した。


そろそろ船に乗りたくなったら……

どこまでも続く水平線を見たら、どんなに気分がスカッとするだろう。船体の波切る音が時折、耳元によみがえる……。こうなったら居ても立っても居られない。この夏、家族でにっぽん丸への乗船を決めた。

 

今回のクルーズは「ファミリークルーズ~マジックフェス!~」と題し、船内が丸ごとマジックフェスティバルになるという趣向だ。夏祭りなどのイベントが軒並み中止になった娘に、何か一つくらい夏らしい体験をさせてやりたい、そんな思いもあった。

 

偶然にも乗船日は、にっぽん丸の約3カ月ぶりの運航再開日と重なった。感染症対策をさらに強化し、乗船約1週間前のPCR検査に加え、乗船当日にもPCR検査(出航日によっては抗原検査)を実施するという。

 

乗船前に横浜市内にあるホテルに集合し、検査を受けた。幼児でも自分でできる簡単なもので、あっという間に完了。結果が出るまで約4時間。そのあいだ、ミニコンサートやマジック、落語の上演、軽食の提供があった。

 

心配された台風8号も進路を逸れ、検査結果が出るころには、すっかり晴れ間が戻ってきた。家族全員「低リスク」の判定が出てホッとする。同じく結果の出た乗客が10人ずつバスに乗り込み、大さん橋へと向かう。何より、自分自身を含め、周りの全員が検査済みというのは、安心感が各段に違う。

 

感染症対策のため、いまは紙テープ舞う華やかな出航セレモニーはないが、結果待ちの緊張が解けたのも手伝ってか、出航前のわくわく感はいつも以上だ。

 

乗船して早速、「ダイニング『春日』」へ。久しぶりのにっぽん丸のディナーは、目にも華やかな和食だ。子供用には「セーラーキッズディナー」が用意されており、一部は大人のものと同じだが、子供の好きな海老フライなどもある。「ベーコンとピース豆の炊き込みご飯」が小さめのおにぎりに握ってあり、子供への優しいまなざしが感じられてうれしい。

 

ディナー後には若手の次世代マジシャンたちによるショーがあり、笑いを織り交ぜたハイレベルなマジックに目を見張った。明日からのイベントが楽しみだ。

CRUISE GALLERY
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乗船当日の検査会場
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出航を知らせる銅鑼(どら)の音が響く
CRUISE GALLERY
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ディナーの前菜のひと皿。巻き焼玉子(春菊のピュレ入り)、タコ脚旨煮、ジュンサイ酢橘釜(美味酢ジュレ)、すだち鮎山椒煮、無花果田楽、バイ貝
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翌朝、伊豆諸島が間近に。エアーズロックのような形の新島では、海に落ちる白い絶壁「白ママ断層」も見えた
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海を眺めながら、にっぽん丸のパンケーキを
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