にっぽん丸のスイートで極上の夢を見る

にっぽん丸のスイートで極上の夢を見る
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2019.02.27
輝く海を眺めながら、シャンパンやアフタヌーンティーを楽しむ──。
にっぽん丸に全9室あるスイートルームでは、上品さに包まれた客室で、上質なサービスを味わえる。
専属バトラーのにこやかな出迎えとともに、極上の船上ライフを堪能する旅が始まった。

写真=斉藤美春 文=冨永真奈美
「神は細部に宿る」を体現する
スイートルームのインテリアとサービス

ピッという開錠音とともに、スイートルームにつながるエントランスが開く。廊下を進みグランドスイートに足を踏み入れた瞬間、自然光にまざってベージュやブラウンなどの暖かな色に包まれた。

 

グランドスイートの79平米という広さはもはや居住空間に近く、ダイニング、リビング、書斎、ベッドルームがあり、それぞれにテーブルセットが置かれている。キャビネットは背の高いワイングラスを収納できる大きさだ。

 

客室が明るく感じられるのは、金色がとり入れられた華やかな絵画が壁に飾られているからだろうか。ベッドルームを隔てるのは、花を彫り込んだエッチングガラス。何の花だろうと、つい目を凝らしてみたくなる繊細さだ。ベッドルームでは、掛軸やタペストリーを思わせる質感のベッドカバーが目を引く。その色合いは鶯色にも、ゴールドを加えたマスタードイエローにも見え、パステルカラーの花毛布が華やかなアクセントになっている。

 

グランドスイートのインテリアは、どこかモダンなのに古式ゆかしい和の旅館を彷彿させる。ここで過ごした乗客たちは、品のいいインテリアを眺め、きっとあれこれ想像を膨らませたに違いない。

CRUISE GALLERY
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バトラーが出迎え、客室まで荷物を運んでくれるのがありがたい
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伝統の花毛布が置かれたスイートルーム
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海を臨むブローバスは、グランドスイートの特権
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南仏ブランド「タルゴ」のアメニティーで上質なバスタイムを過ごす

●心に余裕を生む、バトラーのサポート

 

窓から差し込む陽光を受け、透明のアイスペールに差し込まれたシャンパン(シャンパーニュ・アリストン)のボトルが輝いている。バトラーのアイさんが抜栓を始めると、ごく控えめな「ポン」という音が響き、さわやかな果実の香りが広がった。黄金色がかったシャンパンがグラスに注がれるのを見ると、幸福感で頬が緩む。シャンパンサービスとは、出航の合図であるともに素晴らしい船上ライフを約束する儀式のようなものである。シャンパン同様、バトラーにサービスされるカナッペをつまみながらまろやかな泡を楽しんでいると、バルコニーから見える神戸港がすっかり小さくなっていた。

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バトラーの軽やかな所作もシャンパンサービスの魅力のひとつ
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スイートルームに置かれていたのは、黒ブドウだけで作った芳醇なシャンパン

ランチの前にメールチェックをする。Wi-Fiを完備したスイートルームでは、備え付けのパソコンテレビや自分の端末でいつでもオンラインになるので安心だ。食事やスナックは客室で取ることもできるから、オーシャンダイニング「春日」のグリーンカレーを運んでもらうことに。食後はアイさんに目の前で日本茶とコーヒーを入れてもらった。自分で作るより断然香ばしい!

 

ちょっとした用事をバトラーにお願いできるのも、スイートに宿泊する醍醐味のひとつ。アイさんも「まずはなんでもご相談いただければ」と頼もしい。例えばシワが気になる衣類のケアを相談したり、時計やアクセサリーを付ける手伝いをお願いしたり──。3泊以上のクルーズならランドリーも任せられる。バトラーのサポートがあれば、より一層クルーズを楽しむ余裕ができるだろう。

 

スイートルームでの昼下がりは、アフタヌーンティーを楽しめる。筆者はコーヒー党だが、イングリッシュキャラメルというフレーバーティーの大ファンになった。希望に応じてチーズやサンドイッチも出るから、シャンパンやビールとともに優雅な午後を過ごすのもいい。いつもは乗船するやいなや船内を練り歩くが、今回は客室を満喫。飲んだり、食べたり、絵やレンタルDVDを鑑賞したりと時間が足りないほど。ふとべランダに出てみると、ゴールドがかった美しい夕焼けが広がり始めていた。

 

にっぽん丸のスイートで極上の夢を見る
長さ12メートルのバルコニーが、一日を通して自分だけの海の観覧席になる
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