ラグジュアリーなエクスペディション船でめぐる
フランス流、日本周遊クルーズ
フランス船社ポナンが2024年春にも日本周遊クルーズを実施することが決まった。今回は、初来航の「ル ジャック カルティエ」と、たびたびの来航でおなじみの「ル ソレアル」の2隻体制で計11航海。いずれの客船も全室バルコニー付きで、スタイリッシュなインテリアと本場フランス料理に定評がある。
外国船というと10万トンを超える大型客船が何かと話題だが、ポナンはその逆をゆく。運航船の全13隻中11隻が1万トン級以下で、最大船でも3万トン級。そのサイズを生かし、寄港地の自然や人々の暮らしへの影響を最小限に抑え、持続可能なクルーズの実現を目指している。
日本周遊クルーズでも、乗客は時にゾディアックボート(エンジン付きゴムボート)に乗り込み、沿岸付近を航行したり、そのまま海岸に上陸したりもする。その土地がいかに海の恩恵を受けているかを、この目で、肌で、感じることができる。いままでの観光とは全く異なる、新しい「気づきの旅」となるだろう。
今回の寄港地には、九州西部の離島や瀬戸内海の小さな港など、他船ではあまり訪れない場所も多く、未知の日本に出会える旅になりそうだ。
(上写真)ル ジャック カルティエの居心地のよいラウンジ
1.大自然を間近に感じるゾディアック上陸
例えば広島県の宮島や、鳥取砂丘に近い浦富海岸ではゾディアックによる上陸を予定。大自然や歴史的景観に、海から間近に迫ることができる。目的の場所にボートで「横付け」するのはかなりの特権! 貴重な体験でもある。
2.知らなかった日本に出会う
江戸時代の風情が残る瀬戸内の集落・御手洗や、鹿児島の離島・甑島列島など、私たち日本人でもなかなか訪れることのない、珍しい寄港地をセレクト。未知の土地を訪れれば、きっと日本の奥深さに驚くはず。
3.船内はまるでフランス! 食と交流を楽しむ
乗客の半数以上を欧米、特にフランス人が占めるため、船内はまるでフランスのよう。米国系客船とは異なり、静かで落ち着いた雰囲気が漂う。乗客は日本に興味津々なので、異文化交流も楽しみたい。ワインと料理も評判が高い。