シルバーフェリー(川崎近海汽船)
便利な新サイトは驚きのVRも!
航路就航50周年キャンペーンに期待
本州から北海道へのデイクルーズ。それを楽しむために選んだのは「シルバーティアラ」だ。13時に八戸を出港し、同日20時15分に苫小牧に到着。船旅の魅力を満喫するには理想的なダイヤである。
去年12月に全面リニューアルしたシルバーフェリーのホームページはスマホにも対応するようになり、とても使いやすくなっていた。また、2月1日の乗船分から予約システムも大幅に変わった。会員登録すれば、キーボードを操作せずにクリックだけで予約が完了。家族など複数人の予約も簡単になった。
それから船舶紹介のVR(仮想現実)のクオリティーが高い。船に乗っているような気分が味わえる。「シルバープリンセス」は車両甲板も公開している。こうして旅の前に船内のイメージを膨らませることができた。
いよいよ乗船日。八戸港フェリーターミナルに到着し、乗船手続きを行う。自動発券機では乗船用QRコードだけでラクラク手続きが済む。車検証による車体の長さチェックも廃止になり、自動発券機が使えるようになったのもありがたい。また学生は学生証の提示も初回のみとなり、以後、学生証の有効期間内は不要に。乗船手続きが実にストレスフリーになった。
それでは船内に。シルバーティアラのエントランスホールは、その名にたがわぬ宝石をイメージした瀟洒な雰囲気と高貴な紫を基調としたカラーリングに包まれている。とてもワクワクした気分になった。
13時、八戸を出港。2年前にデビューした新造船「シルバーブリーズ」とすれ違う。この船にも、いつか乗ってみたいと思う。
シルバーブリーズを見送ってから展望浴室へ。窓の外に広がる海と下北半島を眺めながら湯船につかる時間は至福の一言。風呂上がりに船首のビューシートへ。シートに身を任せ、目前に広がる太平洋の大海原を何も考えず見つめる。けれどもカマイルカの群れがジャンプを披露するシーンに遭遇したときは、思わず身を乗り出してしまった。
本州最北東端の尻屋崎が海に果て、同時に恵山岬が見える。そこはもう北海道。そしてシルバーティアラは津軽海峡にさしかかった。デッキに出て、津軽海峡のサンセットクルーズをしばし堪能する。
美しい夕陽が水平線に沈むころを見計らい、プロムナードデッキへ。船にレストランはないが、フード自販機で選んだメニューで、自分の好きな時に食事をとることができる。三陸のご当地メニュー「うにめし」や「ほやめし」をチョイスし、旅ならではのグルメを、茜色に染まる海や空とともに楽しんだ。
海や空の色が真っ黒になり、長く延びる光が見えてきた。あれは苫小牧の工場夜景。こうしてシルバーティアラの素敵な7時間クルーズはまもなく幕を閉じる。
シルバーフェリー。川崎近海汽船が運航する八戸~苫小牧航路の愛称で、1973年4月25日に開設された。この名称、初就航以来50年間変わらず現在に至る。これは日本でもここだけ。これを記念して4月以降、キャンペーンなども企画中だ。
(写真上)
シルバーティアラのエントランスホール。キーカラーはバイオレット
船社名:シルバーフェリー(川崎近海汽船)
運航船:シルバーブリーズ(8,900トン)/シルバーティアラ(8,543トン)
シルバープリンセス(1万536トン)/シルバーエイト(9,483トン)
航路:八戸~苫小牧
問い合わせ先:https://yoyaku.silverferry.jp/
予約センター 0120-539-468(フリーダイヤル)