動くホテルで旅をする
ザ・リッツ・カールトン ヨットコレクション

CRUISE STORY
クルーズストーリー
2025.10.27
世界の高級ホテルが続々とクルーズ業界に参入しようとしている中、
2022年に先陣を切った「ザ・リッツカールトン ヨットコレクション」。
2025年夏に3隻目の「ルミナーラ」を就航させた。
2022年に先陣を切った「ザ・リッツカールトン ヨットコレクション」。
2025年夏に3隻目の「ルミナーラ」を就航させた。
写真・文=藤原暢子
ルミナ―ラのデッキ6~9の船尾はほとんどがジャクジー付きのスイート。デッキ3のマリーナにもくつろげる空間を設置
どこでどう楽しむかを自分で決める船
前泊していたホテルに高級車の迎えが時間どおりに着き、港へ。バルセロナの客船ターミナルの一つに「ルミナーラ」が停泊している。最近のラグジュアリー船に多い5万トンなので、特に違和感はないが、車を降りると、荷物を預かってくれる人と船内に案内する人などが入れ替わりながら船内にスムーズに誘導してくれる。
客室に入って、置いてある案内を見る。船内新聞のような「ACTIVITIES」と書かれた一枚の紙に目を通す。キャプテン、ジェネラル・マネージャーの紹介、あとはスパ、ブティック、ディスティネーション・コンシェルジュ、スイート・アンバサダー、レストランの紹介、ドレスコードなどの簡単な説明が英語でぎゅっと6行くらいずつ詰まって書いてある。
その隣のページが朝、昼、夜の予定となっているが、予定というより、ランチやディナー、プール、バーなどの営業時間がメインだ。
デッキプランもないので、とりあえず船内表示を見ながら散策する。最上階のプールデッキでは、先に船に乗り込んだ人がドリンク片手にすでにソファでおしゃべり。イベントやアクティビティーはほとんどない。用意されたのは完璧な施設と最上級のサービス。どんな“ラグジュアリー”な旅を創るかは自分が決める。“自分が過ごしたいように過ごすのがぜいたく”と考えられる人の船なのだ。

船尾のスイートから見た「ビーチ・ハウス・プール」。段々になったインフィニティープールには、大きめのプールベッドがいくつか並ぶが混雑することはほぼない
CRUISE GALLERY

船尾のスイートから見た「ビーチ・ハウス・プール」。段々になったインフィニティープールには、大きめのプールベッドがいくつか並ぶが混雑することはほぼない

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夕日が沈む頃はここでのんびりと過ごす人が増えてくる。カクテルパーティー用のカウンターなど、その日のイベントに合わせていろいろな配置が変わる
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夕日が沈む頃はここでのんびりと過ごす人が増えてくる。カクテルパーティー用のカウンターなど、その日のイベントに合わせていろいろな配置が変わる

プールデッキから階段5段上にある大きめのメインプール
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プールデッキから階段5段上にある大きめのメインプール

デッキ各所にはおしゃれな日焼け止めとローションが並ぶ
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デッキ各所にはおしゃれな日焼け止めとローションが並ぶ


