飛鳥II、金沢から行くアート&工芸の旅

大きな鼓門が金沢駅東口のランドマークだ

勇壮なよさこいダンスに見送られて出航した
金沢発着のクルーズと聞いてまず思ったことは、乗船前や後に街歩きも楽しめそうということだった。近年、地方発着のクルーズが増えているが、金沢は特に人気の港だというのはうなずける。
金沢駅から送迎バスで約15分、飛鳥IIが待つ金沢クルーズターミナルに到着した。2階に広い展望エリアやカフェなどがあり、優雅な飛鳥IIの船体を目の前に、乗船前のひとときを過ごせる場所だ。チェックイン後、地元の人々が舞う勇壮なよさこいダンスに見送られて、船は出航した。
クルーズの旅では、自分の中でテーマを決めると楽しさがさらに広がる気がする。ご当地の美食めぐり、史跡めぐりと、航路にもよるだろう。金沢から釜山にも寄港する今回は、アートや工芸をテーマにしてみることにした。
翌日は終日航海日。韓国語レッスン、ビンゴなど船内イベントが多彩だ。カフェやラウンジのほか、海に臨む大きな窓際で読書できるライブラリーや、イー・スクエアでのワーケーション空間なども充実している。
飛鳥IIの船内には「日本工芸会」に所属する重要無形文化財(人間国宝作家)などの工芸作品が展示されたスペースが随所にあり、日本の手仕事の技をつぶさに鑑賞できたのも豊かな時間だった。
夜のイベントはギャラクシーラウンジで歌手・八神純子のライブが圧巻だった。『パープルタウン』など相変わらず美しい声での歌に感動したほか、人間味にあふれる『People will be people』という曲がとても心に残った。八神さんの楽しいトークもきっと客席と近い空間ならでは。歌声の余韻がずっと残る素敵な夜だった。

ライブラリーで海の眺めに浸れる心地良いアームチェア。密かな特等席を見つけた

11デッキ、イー・スクエアの一角でティータイム。船内には座り心地の良い椅子が多い

8デッキのバルコニー付き客室。荷物は全てクローゼットに入り、すっきり。衛星回線のWi-Fiでインターネットも快適だった

落ち着いたウッディな風合いが良いデッキ。船首にはいつでも抜群の眺望が広がる

ギャラクシーラウンジでの八神純子のライブはクルーズのハイライトの一つだった
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