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JR九州高速船「クイーン・ビートル」日本船籍化完了、記念式典実施

2022.03.14
フェリー

JR九州高速船が運航する三胴船(トリマラン)式高速船「クイーン・ビートル」がパナマ船籍から日本船籍へと転籍した。12日に日本船籍化記念式典が開催され、国土交通省の河原畑徹九州運輸局長がJR九州高速船の水野正幸社長に船舶検査証書を授与した。外国船籍の旅客船における日本船籍への転籍は、2006年に行われた郵船クルーズの「飛鳥Ⅱ」以来となる。

 

日本船籍化により、国内2拠点間での運航が可能となり、4月10日からは博多~門司港航路を開設する。水野社長は、「門司港はJR九州の事業の原点であり、門司港の地で地域活性化につなげていきたい」と強調した。「今後も九州北部と海峡圏の活性化を目指す」考えで、新規航路などの開拓を進めていく方針だ。当初投入を予定していた日韓航路の再開時期は現時点では不透明だが、再開後も国内航路の運航を実施し、地域の魅力を発信していく。

 

国交省の髙橋一郎海事局長は、「『クイーン・ビートル』には、『この船に乗るために旅に出てみよう』と、人々に思わせる力がある。乗る人の心を魅了し、海のすばらしさを伝え、船旅の未来を変えていく力があると確信しており、海事観光の力強い担い手となっていただける。日本籍船として、これまで以上に縦横無尽に機動的に運航をしてほしい」とコメントした。

 

写真左は日本船籍化記念式典の様子、右は「クイーン・ビートル」

JR九州高速船「クイーン・ビートル」日本船籍化完了、記念式典実施
JR九州高速船「クイーン・ビートル」日本船籍化完了、記念式典実施
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