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MSC、旅行会社向けに上田寿美子氏の講演を実施
MSCクルーズジャパンは4日、クルーズライターの上田寿美子氏をゲストスピーカーに招いた講演と商品説明会を大阪市内のホテルで開催した。関西エリアの旅行会社を対象としたが、岡山からの参加もあるなど約100人が出席。会場は満席となって盛況だった。
上田氏は「取材者の視点で語るMSCクルーズと寄港地の魅力」と題して講演。4月に米国でデビューした新造船「MSCワールド・アメリカ」(21万5863トン)に乗船した際、体験した客船初の空中ブランコ「クリフハンガー」を紹介。これまで多くの客船が初めてとなるエンターテインメント施設を次々と登場させていることを示し、「客船史上で初めてとなる施設はクルーズの進化に貢献しているが、実現は簡単ではない」と指摘。高い技術や資本などが必要な点を強調した。
「MSCベリッシマ」(17万1598トン)が就航後、日本市場に投入されたことに触れ、「MSCクルーズは日本に欧州スタイルのクルーズと魅力を伝えた」と語った。年齢別のプログラムもあって子供も楽しめることなど充実したサービスがあり、「日本に新しい旅の楽しみを示してくれた」とした。また、船内のMSCヨットクラブでのバトラー・サービスも説明した。
MSCクルーズが誕生させた新ラグジュアリー・ブランド「エクスプローラ ジャーニー」も紹介。ファミリー層も受け入れている点など紹介した。バハマに新設したプライベート・アイランド「オーシャンキーMSCマリンリザーブ」は、ウォータースライダーやジップラインが見られず、自然保護区もあることも示して、「大人向けのプライベート・アイランド」とした。
上田氏の講演後、MSCクルーズジャパンが取り組みや商品説明を行った。区祥誠営業本部長は、クルーズ客船を増強していることや専用クルーズターミナルを整備していることなど示した。泉隆太郎ビジネス開発マネージャーは、MSCベリッシマの乗客層についてファミリー、カップル、個人、グループがほぼ均等に占めている点を挙げた。ホテル代の高騰、バスの手配の難しさからクルーズの利用に目が向けられ、「学生旅行の問い合わせが増えている」とした。百武達也関西セールスマネージャーは「国内旅行を販売するように売ってほしい」と述べた。
上田氏の講演とクルーズ商品説明は2日に東京で開催されたのに続くもの。写真は大阪会場の様子(MSCクルーズジャパン提供)と同社スタッフ。


