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MSCクルーズ、次世代船6隻でマイヤーと初の新造契約

2025.12.16
業界

MSCクルーズは15日、次世代クルーズ船4隻と追加オプション2隻の建造で、ドイツ・パーペンブルクのマイヤー・ベルフトと契約を締結したことを明らかにした。18万トン型、最大乗客定員5400人の次世代シリーズは「ニューフロンテア」と呼ばれ、2030年から毎年引き渡し予定。

 

MSCはこれまでは主にフランスのアトランティック、イタリアのフィンカンティエリで客船を建造してきたが、マイヤーに新造船を発注したのは今回が初めて。

 

発表はドイツ連邦経済・エネルギー省で行われ、連邦経済大臣のカテリーナ・ライヒェ氏、エネルギー大臣兼ニーダーザクセン州首相のオラフ・リース氏、MSCクルーズ会長のピエルフランチェスコ・ヴァーゴ氏、そしてマイヤー・ベルフトCEOのドクター・ベルント・アイケンス氏が出席した。

 

ヴァーゴ氏はニューフロンティア・クラスについて「クルーズ体験の新たな基準を打ち出す船」と位置付けるともに、2050年までにネットゼロを実現するための次世代環境技術の搭載が可能と述べた。

 

アイケンス氏は「今回の受注は、マイヤーの230年の歴史で重要な節目。新たな顧客、戦略的パートナーを迎えることができた。長期的な雇用と持続的成長を確保できた」と意義を強調した。マイヤーは今後10年間、フル稼働する見通し。

 

MSCは新たなパートナーとの連携について「地域経済にとって決定的な後押しとなる。ドイツ、特にニーダーザクセン州とパーペンブルクで数千人の雇用が確保される。これらの地域では、マイヤーが重要な雇用主であり、造船所の広範なサプライヤー・ネットワークの雇用を支えている。マイヤーは3200人以上を直接雇用しており、さらに広域地域で2万人以上が同社の事業に関連して雇われている」としている。

 

写真提供:MSCクルーズ

 

MSCクルーズ、次世代船6隻でマイヤーと初の新造契約
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