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日本郵船の新造レストラン船、コンセプトは「庭園としての東京湾」
日本郵船が2027年春に就航させる新たなレストラン船「AMANE(海音)」。そのデザインコンセプトは「庭園としての東京湾」。トータルデザインを手掛けたワンダーウォール代表の片山正通氏は「東京湾を庭園に見立て、そこに浮かぶ邸宅という発想で、日本の精神性と西洋文化を融合させる『和魂洋才』を表現した」としている。
船内は3層構造で、1デッキにメインダイニングを配置。柱のない大空間を実現し、テーブルレイアウトを自由に変更することで、通常の食事からパーティーまで幅広く対応可能とした。天井は格天井をモチーフとするなど、日本建築を思わせる意匠を随所に取り入れた。
2デッキには個室3室と船尾ラウンジを配置。船首にある特別個室(定員12名)は、270度の眺望を望む大きなガラス窓を開放でき、室内と専用デッキが一体となる開放的な空間となっている。これは操舵室の位置を変更して実現した。個室2室(定員各6名)も専用デッキへ直接出入りできる高いプライベート性を備える。船尾のラウンジにも大きな窓を配し、天候の良い日には窓を開放して東京湾の景観を楽しむことができる。個室利用者にはバトラーによる案内やブリッジ見学など、特別なプログラムも予定。
3デッキはフライングデッキとして、カウンターやソファを設置。飲食やパーティーを楽しめる仕様とした。操舵室はここに配した。
船内レストランでは、フランス料理をベースに、日本の技法や食材を融合させた「日本でしか味わえないフレンチ」をコースで提供する。北海道や秋田など日本郵船ゆかりの地域の生産者から食材を直接仕入れるなど、国産食材を積極的に使用。シグネチャー・ディッシュは、市場に流通しない未利用魚を活用したブイヤベースとするなど、サステナブルな料理を提供する。
プロジェクトコンサルティングを務めた寺田心平氏(タイソンズアンドカンパニー社長)は「目指したのは『東京湾クルーズのフラッグシップ』。海の音を感じながら、東京湾の景色、食事、会話を楽しみ、自分らしい時間を過ごせる新しい都市型クルーズを目指す」とした。
日本郵船の曽我貴也社長は「レディクリスタルが36年間、多くの人々の思い出を育んできたように、AMANEも一人一人の心に特別な思い出を生む船になることを願う」と期待を寄せた。
(写真1点目)桟橋から見た「AMANE」。乗船前から船内が見えるよう工夫されている
(写真2点目)船首に位置する特別個室からは東京湾の景観を楽しめる


