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フィンカンティエリ、「エクスプローラIII」引き渡し

2026.07.24
外国船社

フィンカンティエリは23日、エクスプローラ・ジャーニー向け新造船「エクスプローラIII」をジェノバのセストリ・ポネンテ造船所で引き渡した。シリーズ初のLNG推進船で、バイオLNG、合成LNG、バイオ燃料など再生可能な代替燃料での運航が可能。陸電接続により、寄港中は温室効果ガスや大気汚染物質の排出をほぼゼロに抑えられる。

 

同船は6隻建造を計画しているシリーズの第3船。残る3隻は建造中で、「エクスプローラⅣ」、「エクスプローラⅤ」は2027年、「エクスプローラⅥ」は2028年に就航予定。ⅤとⅥには燃料電池を搭載し、さらにゼロ・エミッションの取り組みを加速する。エクスプローラ・ジャーニーの発表によると、Ⅴは2028年に日本を含むアジアに進出する。

 

エクスプローラ・ジャーニーを運営するMSCグループは、全6隻をフィンカンティエリに一括で発注している。フィンカンティエリによると、MSCの投資額は35億ユーロを超え、イタリアに150億ユーロ超の経済波及をもたらし、数千人分の雇用を支えているとしている。

 

式典にはフィンカンティエリ会長のビアジョ・マッツォッタ氏、フィンカンティエリ最高経営責任者(CEO)兼マネージング・ディレクターのピエルロベルト・フォルジェーロ氏、商船部門ゼネラルマネージャーのルイジ・マタラッツォ氏、セストリ造船所所長のマッシモ・カネジン氏、MSCグループ・クルーズ部門エグゼクティブ会長のピエルフランチェスコ・ヴァーゴ氏、エクスプローラ・ジャーニー社長のアンナ・ナッシュ氏、同船の名付け親のマヤ・アポンテ氏らが出席した。

 

また、リグーリア州知事のマルコ・ブッチ氏、ジェノヴァ市長のシルヴィア・サリス氏、リグーリア海事局長兼ジェノバ港司令官のアントニオ・ラニエリ氏、西リグーリア海港湾局長のマッテオ・パロリ氏らが参列した。

 

ヴァーゴ氏は、「エクスプローラ・ジャーニーならではのゆとりある空間、プライバシー、快適さ、そして我々のオールインクルーシブのアプローチときめ細やかなパーソナルサービスが組み合わさることで、時間的にも金銭的にも卓越した価値を提供する」と述べた。

 

エクスプローラIII(推定:約7万2800トン)は1・2番船(6万3900トン)からサイズアップし、全長は19.2メートル延長。客室数は2室増え全463。乗客数と乗組員数の比率はほぼ1対1で、業界最高水準。イタリア船級協会(RINA)の監督の下に設計・建造し、その環境性能と乗客の快適性が評価され、RINAから複数の追加認証を取得している。

 

 

これには、高い環境基準を満たす「グリーン・プラス」認証、船内の低騒音・低振動レベルに準拠した「コンフォート・ノイズ・アンド・バイブレーション」認証が含まれる。同船はさらに、環境に配慮が必要な海域での水中放射騒音の低減を認める「ドルフィン」認証に加え、極地域での運航を可能にする「ポーラーコードC」も取得している。

 

エクスプローラIIIは24日にジェノバを出航し、29日にチビタベッキアに到着。その後、8月1日に公式命名式のためバルセロナへ向かう。初シーズンは北欧、アイスランド、グリーンランド、北米に展開する。

 

写真提供:フィンカンティエリ

フィンカンティエリ、「エクスプローラIII」引き渡し
フィンカンティエリ、「エクスプローラIII」引き渡し
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