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商船三井客船、にっぽん丸の運航再開

2020.11.02
日本船社

2日、商船三井客船は4月から停止していた 「にっぽん丸」(2万2472トン)の自主運航を再開した。神戸発着2泊のクルーズに100名あまりが乗船、あいにくの小雨のなか12時に神戸港を出航、消防艇によるカラー放水で再開をお祝いした。 新型コロナウイルスの影響により世界的にクルーズ客船の運航停止が続く中、主催クルーズとして国内初の運航再開となった。 感染症対策として、顔認証機能を搭載したサーモグラフィーの情報と乗客のICカードをひもづけることで、発熱者を追跡して船内のトレーシングを徹底。さらに濃厚接触者特定アプリを導入し、乗客の位置を把握・追跡する。 運航再開にあたり、山口直彦商船三井客船社長は「たいへん感慨深い。引き続き安全対策を万全に、楽しいクルーズとの両立に努めていきたい」と述べた。 同社は日本外航客船協会のガイドラインをもとに独自の感染症予防対策マネジメント・マニュアルを策定。日本海事協会の認証を取得した。年内は3泊までのショートクルーズとし、乗客数を最大定員の4割程度に抑え、指定するクルーズでは全船客にも乗船前PCR検査を求める。同船は今春の大規模改装完了後、新型コロナウイルスの影響により運航を停止していた。

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