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東京国際クルーズターミナル、小池都知事が内覧

2020.08.26

東京港の新たな客船ターミナル「東京国際クルーズターミナル」が9月10日に開業する。開業に先立ち今月26日、完成披露内覧会を実施し、小池百合子都知事が視察した。同ターミナルは世界最大級のクルーズ客船の入港にも対応する。小池知事はターミナルについて、「機能的なだけでなく、おもてなしの精神に満ちた造りとなっている」と説明。現時点で今後の客船寄港予定は未定となっており、「クルーズの旅を楽しむ状況ではないが、いずれ多くの人たちを東京国際クルーズターミナルでお迎えしたい」と語った。

同ターミナルは当初、今夏開催予定だった東京五輪・パラリンピックの開催に合わせて供用を開始する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で開業が遅れた。クルーズ客船の寄港予定が新型コロナウイルスの影響で未定となっているため、当面は臨海副都心の新たなランドマークとして都民に親しまれる施設となるように、イベントなどを実施していく見通しだ。

ターミナルビルは鉄骨造4階建てで、延床面積約1万9000平方メートル。岸壁は延長430メートル、幅30メートル、水深11.5メートルとなっている。ターミナルビルの4階フロアはガラス張りで見晴らしも良く、大型LEDスクリーンも設置している。

足元では、世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が問題となっており、検疫体制も強化する。自動検温器を設置し、ターミナル内には感染症患者の隔離用に使える陰圧室も備えた。小池知事は、「特に海外からのクルーズ船の受け入れにあたっては検疫は非常に重要だ。(検疫は)国の管轄となるが、徹底してほしい」と求めた。

東京都港湾局は、「現在、客船の受け入れは停止しているが、各船社が運航再開を目指し、安全対策に取り組んでいる。安全が確保できれば客船を受け入れたい」としている。

写真左:東京国際クルーズターミナル外観
写真中央:3階フロアには大型のスクリーンも備え、イベントにも使える
写真右:左から山﨑孝明江東区長、小池百合子都知事、武井雅昭港区長、濱野健品川区長

東京国際クルーズターミナル、小池都知事が内覧
東京国際クルーズターミナル、小池都知事が内覧
東京国際クルーズターミナル、小池都知事が内覧
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