超大型客船を攻略する!
MSCベリッシマの遊び方

超大型客船を攻略する! MSCベリッシマの遊び方
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2023.06.30
その姿を見ると、誰もが「大きい!」というだろう。
日本発着を実施する中でも最大サイズの「MSCベリッシマ」を紹介する。
巨大な客船だけに、クルーズ中に存分に遊びつくす方法を探りたい。
写真・文=吉田絵里
日本に来航した直後、船内のプロムナードは日本国旗をモチーフにしたデザインに。プロムナードは映像によって雰囲気がガラリと変わるから、何度も写真撮影が楽しめる

■大切なのは、「自分がどう過ごしたいか」

 

港で停泊中の船を見ると、多くの人が「大きい!」と声をあげる。けれども実際にクルーズ船に乗船した経験がある人なら、それを聞いてモヤモヤした気持ちなったことがあるかもしれない。クルーズ船には小型船から超大型船までさまざまあり、それぞれ特徴がある。それを十把一絡げに「大きい」と称すのも少し違うかな、と。

 

その点「MSCベリッシマ」は、そうしたモヤモヤを覚える必要が一切ない。日本に来航するクルーズ船の中では最大の17万トン超。文句なく「大きい!」と叫べるスケールだ。

 

その印象は船内に足を踏み入れても変わることはない。陸のショッピングモールのようなプロムナードに、シルバーを基調にした華やかな吹き抜けのアトリウム。上から見下ろすと、人間のサイズが小さくなるような感覚さえする。

 

こうした巨大なクルーズ船で起きがちなのが、圧倒されているうちに最終日……ということ。クルーズも終盤になって初めて訪れる施設があったり、やりたかったことができていなくて焦ったり。

 

それを防ぐためには、ぜひ「遊び方」を考えて乗船したい。自分がMSCベリッシマで何をしたいか、どんな過ごし方をしたいのか、あらかじめイメージしておくのだ。

 

MSCベリッシマアトリウム
曲線を描いだオブジェが設けられた吹き抜けのアトリウム。ピアノなどの生演奏が行われることもある
CRUISE GALLERY
MSCベリッシマアトリウム
曲線を描いだオブジェが設けられた吹き抜けのアトリウム。ピアノなどの生演奏が行われることもある

こうした乗船前の”予習”は、事前にパンフレットを熟読することから始まる。またスマートフォンにアプリ「MSCフォーミー」を早めにインストールして使い方に慣れておくのも大事だ。このアプリからは事前に寄港地ツアーWi-Fi、ドリンクや有料レストランのパッケージなどを申し込むことができる。乗船してからの申し込みも可能だが、事前に済ませたほうが船内でのびのび遊べる。アプリではデッキプランも見られるから、事前に自分の客室や主要な船内施設もチェックしておきたい。

 

さらにアプリではクルーズ中には船内新聞が見られ、行きたいイベントなどを登録するスケジュール管理機能もある。広い船内では多くのイベントがあるから、事前にアプリのこの機能に慣れて、上手に使いこなしたい。

■MSCベリッシマの遊び方
レストラン、バーのはしごをする

 

一般的に「クルーズは食べ放題、飲み放題」というイメージがあるせいか、船内ではお金を使わない、使いたくないと思っている人もいるかもしれない。けれどせっかくMSCベリッシマに乗船するのなら、その考え方はもったいない。船上で使う予算をある程度確保しておくほうが、この巨大なクルーズ船を遊びつくせるはずだ。

 

その代表例が有料レストランだ。MSCベリッシマには4つの有料レストランがあり、どこもメインダイニングなどとは一味違った、こだわりの味が楽しめる。 有料レストランを利用するメリットは、味はもちろん、時間的なこともある。メインダイニングでの食事は時間が決まっているが、「明日は早起きして寄港地を楽しみたいから、早めに夕食をとりたい」という場合など、好みの時間に予約を入れられるのがいい。

 

外国客船らしさを味わいたいなら、さまざまな部位のステーキが食べられる「ブッチャーズカット」がおすすめ
ブッチャーズカットの冷蔵庫にはさまざまな部位の肉が飾られていて、ウエイターと相談しながら選ぶことも可能だ
火鍋などを提供する「シーパビリオンbyジェレミー・リュン」
「HOLA! タコス&カンティーナ」

船内にあるバーやカフェもぜひトライしたい。バーは20カ所以上あり、イギリスのパブ風からクラブのカウンターまでさまざま。毎晩飲み歩くのもいいが、お気に入りのバーを見つけて通い、バーテンダーとなじみになるのも通な遊び方だ。

 

バーではその日のテーマに合わせたスペシャルなカクテルなども提供している。 普段はアルコールを口にせず、バーとは縁遠い人も、船内なら足を運びやすい。MSCベリッシマには、腰かけやすいオープンな雰囲気のバーが少なくない。ノンアルコールカクテルも多いし、多様な乗客に慣れているバーテンダーは「お酒、飲まないの?」なんて野暮なことは聞かない。

オープンな雰囲気のバーが多い
広く、雰囲気もいいアイリッシュパブ「マスター・オブ・ザ・シー」。欧米各国の生ビールを飲み比べできる

甘党やコーヒー党の人は、カフェめぐりへ。MSCベリッシマはイタリアを拠点にする客船だけに、カフェやバーでいただけるエスプレッソのおいしさはお墨付きだ。 そして甘党におすすめなのが「ジャン・フィリップ・モーリー・ショコラ&カフェ」。濃厚な絶品チョコレートが味わえる。

エスプレッソやチョコレートはもちろん、色とりどりのジェラートもおいしい
日本発着ではメニューは日本語で記載されている
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