【特集】より快適に、より多彩に。進化するフェリー

【特集】より快適に、より多彩に。進化するフェリー
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2022.04.12
船旅の選択肢として、フェリーに目を向けている人が増えている。
個室を利用すれば、プライベート感ある船旅が楽しめる。
定期的に運航しており、スケジュールも立てやすい。
マイカーやマイバイクはもちろん、船によってはペットとの船旅も可能だ。
何より近年のフェリーの進化は目覚ましく、楽しめる要素が満載。
より快適に、より多彩になるフェリーの世界を見ていこう。
文=金丸知好 構成=クルーズ編集部
大阪〜新門司に就航する名門大洋フェリーの新造船「フェリーふくおか」。2022年3月28日の新門司港発から運航開始
次世代型の新造船が続々と就航

新たなフェリーの就航予定が続々とある。

2021年には20年以上ぶりの国内長距離の新航路も開設された。

日本初のLNG燃料フェリーも2023年に就航を控える。

 

新造船デビューが相次いだ2 0 2 1年の国内長距離フェリー。「シルバーブリーズ」(シルバーフェリー・八戸〜苫小牧)を皮切りに、「はまゆう」「それいゆ」(東京九州フェリー・横須賀〜新門司)、「クイーンコーラルクロス」(マリックスライン・鹿児島〜那覇)と続いた。とりわけ東京九州フェリーは、新航路の開設もともない、大きな話題となった。

 

新登場の3船に共通するのは、乗客のプライバシーを重視した個室化を進めていること。それは「密」をできるだけ避ける感染症対策の強化にもつながる。例えば東京九州フェリーではショップやレストランでの支払いで現金受け渡しを廃止し、タッチパネル対応の非接触サービスを導入している。

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22年ぶりの国内長距離フェリー航路開設となった東京九州フェリーのはまゆう
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22年ぶりの国内長距離フェリー航路開設となった東京九州フェリーのはまゆう
【特集】より快適に、より多彩に。進化するフェリー
鹿児島〜那覇に就航したマリックスラインのクイーンコーラルクロス
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鹿児島〜那覇に就航したマリックスラインのクイーンコーラルクロス

新造船誕生の波は、2022年も衰えることはない。昨年末と今年3月末には名門大洋フェリー(大阪〜新門司)の「フェリーきょうと」「フェリーふくおか」が就航。同社歴代最大の新造船は抗ウイルス・抗菌加工をはじめ、大部屋を廃止して個室化するなど、安心・快適な空間を提供する。

 

宮崎カーフェリー(神戸〜宮崎)からは4月15日に「フェリーたかちほ」、そして秋には姉妹船の「フェリーろっこう」が登場する予定だ。同じく神戸三宮から発着するジャンボフェリー(神戸〜小豆島〜高松)も9月にニューフェイスが竣工する。今年は新造船ラッシュで、発着港となる神戸港はにぎやかになりそうだ。

 

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大阪〜新門司に就航する名門大洋フェリーの新造船「フェリーふくおか」。2022年3月28日の新門司港発から運航開始
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大阪〜新門司に就航する名門大洋フェリーの新造船「フェリーふくおか」。2022年3月28日の新門司港発から運航開始

そして来年春、フェリーさんふらわあ大阪〜別府航路に2隻の新造船「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」がデビューの予定だ。こちらは国内初のLNG(液化天然ガス)を燃料とするフェリーで、定員一人あたりの面積は既存船の1・5倍と広くなり、最先端の技術や設計により静粛性が向上する。

 

環境に配慮し、感染症対策を徹底した安全性を確保。そして船旅を印象的に、心地よく過ごせるスタイリッシュな内装。次世代型フェリーで、船旅がさらに快適な時代がやってきている。

【特集】より快適に、より多彩に。進化するフェリー
国内初のLNG(液化天然ガス)を燃料とするフェリー「さんふらわあ くれない」の完成イメージ図
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国内初のLNG(液化天然ガス)を燃料とするフェリー「さんふらわあ くれない」の完成イメージ図

【新造船就航表】

2021年6月:シルバーフェリー「シルバーブリーズ」
2021年7月:東京九州フェリー 「はまゆう」、「それいゆ」
2021年11月:マリックスライン「クイーンコーラルクロス」
2021年12月:名門大洋フェリー 「フェリーきょうと/ふくおか」
2022年4月:宮崎カーフェリー「フェリーたかちほ/ろっこう」
2022年9月:ジャンボフェリー、船名未定

2023年前半:フェリーさんふらわあ「さんふらわあ くれない/むらさき」

個室がより多彩に、スイート客室も充実

 

新造フェリーを中心に、プライバシーに配慮した、快適な個室が増えている。

上級の個室にステイして、ゆったりした船旅を満喫したい。

 

現在のフェリーは、クルーズ客船にも引けを取らないような客室をそろえる船も珍しくなくなった。こうしたハイグレードキャビンは人気も非常に高く、数も少ないため予約開始とともに真っ先に埋まることも多い。

 

上級客室の代表格とされてきたのが、太平洋フェリー「いしかり」「きそ」にそれぞれ1室ずつしか存在しないロイヤルスイートルームだ。リビングとベッドルームに分かれる同室は、約52平方メートルと国内フェリー最大級の面積を誇る。船首側に大きな窓を配したバスルームがあり、大海原を眺めながらくつろげる。値段も苫小牧〜仙台〜名古屋2泊3日で6万900円〜(大人1名の片道料金)。食事料金込みということを考えると、決して高くはない。誰もが一度はここに泊まって船旅をしてみたいと考える、憧れの客室だ。

 

一方、新日本海フェリーの直行便(新潟・敦賀・舞鶴発着)に就航する各船のハイグレードキャビンは専用テラス付き。日中の航海時間が長い同社の航路では、日本海をテラスから眺めつつ、キャッチフレーズである「クルージング・リゾート」気分をたっぷり味わえるだろう。

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フェリーファンが憧れる太平洋フェリーのロイヤルスイート
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【特集】より快適に、より多彩に。進化するフェリー
東海汽船「さるびあ丸」の特等に泊まって、ワンランク上の島旅を
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商船三井フェリー、東京九州フェリー、フェリーさんふらわあ(大分・志布志航路)、阪九フェリーの上級キャビンにも専用テラス(またはバルコニー)が付いており、特別な船旅感があふれる。

 

シングル利用ができる個室も多彩だ。東京〜徳島〜新門司を2泊3日で結ぶオーシャン東九フェリーの個室はテレビや冷蔵庫付きで、3000 〜4000円のチャージで貸し切れるのが魅力。クイーンコーラルクロスの一等室(窓あり)は、シングルキャビンでは珍しいトイレ付き。キャビンの前にはシャワールームもあり、利便性が高い。

【特集】より快適に、より多彩に。進化するフェリー
阪九フェリーの「せっつ」「やまと」の階段式寝台。プライベートにも配慮し、ひとり船旅派に人気
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オレンジフェリー(大阪〜東予)のデラックスシングルは、自分の自転車を持ち込めるマイバイクステイサービスを導入。フェリーさんふらわあの「くまモンと夢見るルーム」は、一度は泊まってみたいユニークなキャビンである。

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フェリーさんふらわあの「くまモンと夢見るルーム」。ファミリーにも人気
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