客室ステイがバージョンアップ!
新サービスもスタートした「にっぽん丸」へようこそ
大幅リニューアルの客室に注目
久しぶりににっぽん丸のクルーズに参加することになった。名古屋港に停泊する白と紺の船体が見えてくると、懐かしいような気持ちが込み上げてきた。
乗船口で、乗船証のQRコード読み取りと検温をすませ、いざ客室へ。ドアを開けると、おお……と心の声がもれた。今回泊まったのは、今年二月の改装で登場した新カテゴリーのスーペリアツインで、インテリアが一新されていたのだ。壁やベッドファブリックの色味がモダンでスタイリッシュ。ウォールランプも、デザイン、機能性と共にグッと向上している。
プルマンベッドがなくなったことも大きな変化だ。使ったことがなければ「壁の出っ張り」として記憶に残っているかもしれないが、あれを手前に倒すと2段ベッドとなり、3人部屋としても使えたのだ。かつて、知らない乗客同士が同室になる相部屋制が存在していた時代は有効だったが、クルーズに対するニーズの変化やコロナ禍に伴い、相部屋利用の機会もほとんどなくなった。そこで、今回改装した客室については思い切ってプルマンベッドを廃止し、ツイン仕様に統一したのだそう。
枕元にコンセントが設けられ、スマホを充電できるUSBの差し込み口があったことも大きな変化だ。今や、スマホを目覚まし時計として使っている方は少なくないだろう。そんな方にとって、枕元で充電できるに越したことはない。
(※一部客室はシャワールームのみの改装)
さらにシャワールームも新しくなっていた。シンクが水はねしにくいタイプになり、さらに角に配置されることで空間にゆとりが生まれていたり、ペーパーホルダーが今までより手の届きやすい位置になっていったりと、かなり機能的なレイアウトになっている。
新サービスも続々誕生
荷解きをしてやれやれとソファに座ると、テーブル上にあったミニサイズの保湿用ボディミルクとカードに気づいた。カードに書かれていたのは、この四月から始まった新サービスの案内。ボディミルクは感染対策協力へのお礼だそう。手洗いの機会が多い昨今、うれしいプレゼントだ。さらに冷蔵庫内にはスパークリングワインが冷えている、との記載も。こちらもスーペリアツインの新サービスとのこと。
四月からの新サービスはそれだけではなかった。たとえばモーニングコーヒー&ティー。予約すれば、朝、コーヒーか紅茶とペストリーを部屋まで持ってきてもらえるのだ。これまで通りラウンジ「海」やリドテラスなどでのモーニングサービスは継続中で、朝の過ごし方の選択肢が増えたのは、特にお寝坊さんにとってはありがたい。
もう一つのルームサービスはその名も「●弁(まるべん)」。こちらはスイートルームとデラックスルーム限定で、厳選素材を使ったおにぎりとおかずが部屋に届けられるというものだ(要予約)。
時節柄、セイルアウェイパーティなどのように、大勢で集まってにぎやかにすごすことはなかなかできないが、客室でもゆったりと充実した時間を過ごすことができるようになったのは、うれしい限りだ。