人生を彩る、にっぽん丸の週末

人生を彩る、にっぽん丸の週末
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2022.06.27
週末を利用し、寄港地はもちろん、 船内でもさまざまなイベントを楽しめる にっぽん丸の新企画「スイート ウィークエンドクルーズ」。 現役世代の乗客も多く、皆が刺激を受け、そして リフレッシュした2泊3日の週末をレポートしよう。
写真=田村浩章 文=吉田絵里
伊勢湾に浮かぶにっぽん丸。今回は通船で上陸。通船だとにっぽん丸の雄姿が眺められるのがうれしい

●自分らしい過ごし方を探して

 

横浜大さん橋国際ターミナルは、久々に華やいだ空気に満ちていた。ターミナルにいるのは、にっぽん丸に乗船する人々。乗船するのは週末を利用した2泊3日クルーズとあって、今日だけ仕事を休んだという雰囲気の、現役世代とおぼしき人も少なくない。乗船直前にはこれまで通りPCR検査はあるが、待ち時間は以前に比べてぐっと短縮されている。ターミナル内に等間隔に並べられたイスに座って、これから始まるクルーズにワクワクしながら検査結果を待っていると、コロナ禍から早2年、ようやく長いトンネルの出口が少し見えてきたような気がした。

 

今回のクルーズは「スイート ウィークエンドクルーズ~伊勢志摩~」と名付けられた、にっぽん丸では初めてのシリーズだ。週末のコンパクトな日程で、盛りだくさんの船内イベントが行われるのも特徴。しかも通常は寄港中に設定される船内イベントはあまり多くないが、今回は寄港中にも多彩なイベントが予定されている。乗客は寄港地・伊勢志摩を一日中楽しんでもいいし、半日は寄港地、半日は船内イベントを楽しむという過ごし方もできるのだ。自分好みにスケジュールがたてられ、これにより乗客が一カ所に集って密になることが避けられるという一面もある。

 

乗船直後に向かったのは、「フリーフロー」という飲み放題の新サービス。季節ごとに変わる2種のジュースのほか、スパークリングワインやビールも追加料金なしで飲み放題だ。乗船早々、開放感を味わえるこのサービスについて、サービスクルーの方に聞くと「非常にご好評いただいております」。

紀州の南高梅を使った梅ジュースが提供されていた
笑顔でドリンクをサーブするサービスクルー。乗客も皆リラックスしていた

●よりリラックスできる新サービスの数々

 

フリーフローを筆頭に、にっぽん丸ではさまざまな新サービスを導入している。これまでダイニングで提供していた夜食を、客室にテイクアウトできるようになったのもそのひとつだ。この夜もにっぽん丸らしい美食やピアノ&バイオリンによるショーを満喫したが、食事が二部制の1部、17時半からスタートだったこともあり、夜半には小腹がすいてきた。ただしそろそろ部屋でのんびりもしたいところ……。そんなとき夜食をテイクアウトしてみたら、部屋でリラックスしながら、小腹を満たすことができた。同じことを思う人が多いのだろう、テイクアウトを希望する人が予想以上に多かったのも印象的だった。

初日は中野雅子氏のピアノ、ソンイル氏のバイオリンを楽しんだ
客室にテイクアウトした夜食。寄港地に近い熊野地方の郷土料理、めはり寿司が提供された

さらなる新サービスが、伊勢志摩に寄港した翌朝も待っていた。朝7時半までの時間限定で、モーニングティーやコーヒーに加え、希望すればデニッシュも併せて持ってきてくれるサービスだ。電話一本でオーダーでき、待ち時間は10分以内。寝起きが悪い身には、非常にありがたいサービスだ。

 

今回、夜食やモーニングティー&コーヒーの新サービスを享受したのは、2階のステートルーム。2022年2月のドックで全面的に改装になった客室で、そのタイミングでソファやテーブルも刷新された。新設されたテーブルは2段式で下段にも荷物を置くことができ、客室内での飲食も快適に楽しめた。

客室に運ばれた温かいモーニングコーヒーとデニッシュ。リラックスした朝の時間が過ごせる
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