【乗船レポート】「海を近くに感じる」
NCL、10年ぶりの新型客船「ノルウェージャンプリマ」
エリアのみならず、客室の心地よさもノルウェージャン プリマのこだわりポイントのひとつ。ベージュや白といった目になじむ色を基調にした客室は、多くのカテゴリーでNCL史上最大サイズを実現した。だから客室に戻るたびにのびのびリラックスできる。


●上級客室「ザ・ヘブン」はまさに天国のよう
NCLの他船同様、上級客室専用エリア「ザ・ヘブン」も健在。デザインを手がけたのは、イタリアを代表するデザイナー、ピエロ・リッソーニ。日本でも高級ソファなどが販売されていて、ご存知の方も多いだろう。同船では最上階に設けられ、どの部屋も広いバルコニーつき。プライベート サンデッキもあり、下の写真のような大海原を独占するような眺望を楽しめる。その名にふさわしい、天国のようなリゾート気分が味わえるのだ。




ゆったり海と親しめるノルウェージャン プリマだが、アクティブ派向けの施設も盛り沢山だ。
同船から搭載されたのが、10階分の高さから滑降できるスライダー「ザ ドロップ」。スリルとスピードが大好きな私は、乗船中何度もリピートしてしまった。
大海原を眺めながらゴーカートでのレースが楽しめるNCL名物「スピードウェイ」は、同社最長かつ初の3層構造。走っているとアドレナリンがドクドクと出てくるのが感じられる。


エンターテインメントでは、ディスコ・クイーンの生涯を描いた『サマー:ザ・ドナ・サマー・ミュージカル』などを上映。特にディスコ世代には懐かしの名曲の数々が聞けた。シアターも大型客船にしては比較的小ぶりで、近い距離感で迫力あるステージが眺められるのもいい。ちなみにシアターは階段式のイス席が並ぶが、ショーが終わるとイスがどこかに消え、広々としたホールに変身したのには、これまた驚いた。


エンタメも食も客室も。ノルウェージャン プリマは、多すぎるほどの楽しみに彩られていて、下船する前から「また乗りたい」と思案するほど。願わくば、今回同様、気候のいいタイミングでクルーズに参加したい。大海原と温かい風を感じながら、この船の良さを最大限に満喫できるだろう。
【取材メモ】
ノルウェージャン プリマ カリブ海就航クルーズ
日程:2022年11月14日(月)〜17日(木)
船名:ノルウェージャン プリマ (ノルウェージャンクルーズライン)
就航年:2022年8月
総トン数:14万3535トン
乗客定員:3,099人/乗組員数:1,506人
全長:294メートル/全幅:41メートル
協力:ノルウェージャンクルーズライン
https://www.ncl.com/jp/