乗ってわかった、ブラボーBravo!なMSCベリッシマ
「MSCベリッシマ」の最大の功績は、日本に来航した客船の中では過去最大のサイズで、日本人にクルーズを広めたことだ。コロナ禍を経て、2023年4月より満を持しての日本発着クルーズ再開。そして現在まで大きなトラブルもなく、順調に航行を続けている。
実は乗船中に、同行した娘が「あ!」と声をあげたことがあった。船内のビュッフェで、ばったり同級生と遭遇したのだ。それだけでも驚きなのに、後日その話をママ友にしたところ、なんと彼女の一家も同じくMSCベリッシマに乗船していたことが判明した。なんという偶然! これが東京ディズニーランドならいざしらず、これまで「いつかは乗ってみたい」と言われてきたクルーズ船なのだ。「いつか」と言わず、「まさに今年」乗船した人が多かった証だろう。
実際MSCベリッシマに乗ってみたからこそわかったことは、数多くあった。そしてそれに気づくたび、心の中で「ブラボー!」。ここではそんなMSCベリッシマの「ブラボー!」をまとめてみた。
MSCベリッシマの特徴が、船内に入った瞬間に「わあ!」と声が上がってしまう、きらびやかで華やかな船内。
いつもよりたくさん記念写真を撮った乗客が多いのではないだろうか。
5デッキのアトリウムにはスワロフスキーがきらめくステージがあり、時間によってシンガーたちの歌声が響く。鏡が多く、華やかかつ広々見える。
MSCベリッシマの船内の象徴的なスポット、6デッキのガレリア。時間によってLEDドームの映像は変化するが、同じものが出てくることはほとんどなく、一体何パターンあるのか気になるほど。ここでの映像ショーや自身が天井に写る時間もあり、何度来ても飽きない。
同船の最大の特徴は、華やかできらびやかな船内だ。初めてクルーズ船に乗った人からよく聞かれたのが、「こんな豪華な船が一般的なのですか?」ということ。
MSCクルーズだけでみても現在21隻を運航しており、世界的に見れば同様に華やかなクルーズ船は少なくない。ただしこと日本近海に限っては、MSCベリッシマは最大サイズを誇るだけでなく最新客船でもある。クルーズ船はそれぞれ個性があるが、MSCベリッシマはいわば流行の最先端をいく船であり、こうした船に横浜から乗れる機会があることが貴重だ。
実際、初めて船内に足を踏み入れた乗客の多くが、「すごい!」と声をあげていた。特に初日はそのワクワク感が爆発していて、船中が高揚感に包まれていた。
乗船してしばしば聞かれた意見が、料理が安定的においしいこと。特にビュッフェは定番のメニューから日替わりまで種類豊富で、かつ朝・昼・夜ともに和食が並び、「ストレスなく過ごせた」という声が多かった。パスタやメインディッシュは安定しており、ビュッフェもおいしいと評判だ。
MSCクルーズが日本人シェフに料理の監修を依頼するなど、日本人向けのサービスに注力した結果が花開いたのだろう。
MSCベリッシマでは、メインダイニングで和定食が提供されている。焼き鮭や明太子、納豆など、正統派の日本の朝ごはんだ。お米や味噌汁も純日本式。ビュッフェにも同様のメニューが並ぶ。