ぱしふぃっくびいなす、
“地元ならでは”を訪ねて、秋深まる別府・宮島

ぱしふぃっくびいなす、 “地元ならでは”を訪ねて、秋深まる別府・宮島
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2018.12.27
温泉街・別府と世界遺産であり日本三景の宮島を訪れ、秋の味覚も堪能。
レストラン船「銀河」での宮島上陸など、見どころ満載のクルーズに乗船してみた。

写真・文=長浜和也

横浜港大さん橋では出航する客船を「黄色」で見送る。日中ならそれは見送り客が振る黄色いハンカチだが、今回、「ぱしふぃっく びいなす」の出航は21時。見送り客は黄色のケミカルライト、乗客は色とりどりのケミカルライトを振って別れを惜しんでいた。

今クルーズは横浜から別府、宮島、瀬戸内海を通って神戸へと、 なかなか陸からはアクセスしにくい航路をめぐる。秋深まる景色を楽しめるぜいたくなコースだ。

 

クルーズコーディネーターの廣田由紀子さんによると、「今回のクルーズはいつもより乗客の平均年齢が5歳近く若く、ハネムーンのカップルが3組もいるんです」とのこと。その中の1組、池邉修一さん・江美子さん夫妻に話を聞いてみた。

 

「もともと私が以前から船旅をしたいと思っていたのですが、新婚旅行の機会にその夢を実現しようと乗船を決めました」と、俊一さんが提案したという。江美子さんは、船酔いを気にしていたものの、「夫と一緒なら楽しいと思って。食事はおいしいし、船内の雰囲気も明るくて良い思い出になりそうです」とうれしそうに話をしてくれたのが印象的だった。

 

●海風を切りながらの散策

 

2日目は終日航海で過ごし、3日目、同船は別府港に入港。別府市宣伝部長「べっぴょん」や、シンプルな創作着物「仕立屋甚五郎」を全国に展開する「日本きもの」のメンバーらが出迎えてくれた。

 

温泉などの観光名所を近郊に数多く擁する別府。筆者は、サイクリングに絶好の季節ということもあり、横浜港から船内に持ち込んだ折り畳み自転車を使って、地元の人が訪れる隠れ家的なスポットを探してみることにした。

CRUISE GALLERY
ぱしふぃっくびいなす、 “地元ならでは”を訪ねて、秋深まる別府・宮島
日本きものの「仕立屋甚五郎」はシンプルで着やすいデザインが特長。別府市宣伝部長「べっぴょん」も出迎えた
ぱしふぃっくびいなす、 “地元ならでは”を訪ねて、秋深まる別府・宮島
自転車なら別府に数多くあるビーチをめぐるのも簡単。少し下れば別府タワーも見える

港の前を南北に走る国道10号線は広い歩道が整備してあるおかげで走りやすく、別府湾を眺めながらのサイクリングは気持ちが良い。40分ほど北に走ると、日出町に着く。日出城の城下町として150 0年代後半から続く歴史のある街だ。日出城跡や日出若宮八幡神社など史跡のほか、汽水域で育つため淡泊な味が特徴の「城下かれい」を提供する料理店が並ぶ。

 

昼食は別府市内に戻り、地元の人に教えてもらった、“とり天”で有名な「和音」を訪ねてみた。最近は観光客向けに味付けを濃くした店が増えているが、ここなら昔ながらの薄味のとり天が食べられるという。量の多さに驚いたものの、一口食べてみると、うわさ通りのやさしい味付けでパクパクと食べられた。

ぱしふぃっくびいなす、 “地元ならでは”を訪ねて、秋深まる別府・宮島
「和音」のとり天定食。「昔の味を残していくのが大切」と店のご主人が話していた
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「和音」のとり天定食。「昔の味を残していくのが大切」と店のご主人が話していた

別府といえばやはり温泉。ここで地元の人が通うと聞いた公衆浴場「海門寺温泉」へと向かった。海門寺公園の側にある落ち着いた外観で、入浴料は100円。タオルやシャンプーなども購入できるので、気軽に立ち寄れる。源泉かけ流しの浴槽は「あつ湯」と「ぬる湯」に分かれていて、どちらも手をグーンと伸ばせる広さだ。風呂上がりに自転車をこげば、心地よい風が火照った体を船に着くまでにいい具合に冷ましてくれた。

ぱしふぃっくびいなす、 “地元ならでは”を訪ねて、秋深まる別府・宮島
地元の人が通うと聞いた公衆浴場「海門寺温泉」
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地元の人が通うと聞いた公衆浴場「海門寺温泉」
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