飛鳥Ⅱで阿波おどり・高松花火・船上縁日
Happy夏休みを家族で満喫!
今クルーズは横浜港発着・8月11~日のいわば夏休み企画。船上縁日や多彩なプログラムで、小さい子ども連れの乗船を応援する「ハッピーファミリークルーズ」の対象でもある。船内では、カードルームなどが、「ベビーシッタールーム」「キッズルーム」に“変身”。どちらも利用可能時間は船内新聞で案内され、無料なのがうれしい。「キッズクラフト教室」をのぞいてみると……缶バッジデザイン、木製アイスクリームスプーン作りなど、どれも面白そうだ。「船や海に関連するクラフトを日替わりで用意しています」と講師ユニット・トモコワラの萩原さん。「この教室も11年目、中学生になりましたというお子さんとの再会もあります」。子どものときからクルーズに親しみ、その楽しさを知る世代がすくすく成長しているのだ。プールデッキやラウンジには愉快なクラウン(道化師)コンビが出没し、バルーンアートやパフォーマンスを披露。船上縁日では、浴衣姿のファミリーも多かった。自前の浴衣で旅先の花火観覧がかなうのも、大荷物でも参加しやすいクルーズならではだろう。
高松港はベイエリアと市街地が近く、街歩きに出かけやすい。小豆島や金刀比羅宮、栗林公園などへの観光ツアーも充実。岸壁には地元観光案内のテントが設けられ、「うどんタクシー」で本場讃岐うどんの食べ比べに出るグループも。「飛鳥Ⅱの食事はとびきりおいしいけど、名物は別腹。両方食べたいの」と元気に出かける。もちろん、飛鳥Ⅱのダイニングでは、夏らしい旬の素材や工夫を凝らした料理がクルーズを彩り、また、縁日&花火大会の宵は船内各所で夕食メニューを提供。観光から戻って夜のイベントに間に合うよう各自のペースで食事をという配慮だ。
実は、今クルーズは台風9号の影響を回避するため、高松港で1日延泊となった。こういう時こそ、船とスタッフの底力が見える。エンターテイナーもこなす小川ホテルマネージャーらはスタッフも乗客も巻き込んでフラダンス教室やハワイアンライブに大奮闘、いずれも大盛況を博した。下船前夜のディナータイムには、駿河湾を回遊して夕景の富士を眺めるおまけまで……渡辺船長の粋なはからいである。横浜帰港前、デッキの乗客は「下船が金曜から土曜に延びただけで、翌週から会社に行けるし」「早く決めてくれたので、下船後の飛行機の変更ができたわ」「むしろラッキーでしたね」とみんな笑顔。ハッピー×ハッピーなクルーズだった。
















阿波おどり・高松花火クルーズ
日程:2024年8月11日(日・祝)
コース:横浜~徳島小松島~高松~横浜
クルーズ代金:366,000円(Kステート)~1,783,000円(Sロイヤルスイート)
船名:飛鳥・(郵船クルーズ)
総トン数:5万444トン
乗客定員:872人
乗組員数:約490人