飛鳥Ⅱ記念すべき最後の世界一周クルーズ

飛鳥Ⅱ記念すべき最後の世界一周クルーズ
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2025.06.27
円熟の域に達して評価の高い「飛鳥Ⅱ」のロングクルーズ。
この船での世界一周は2025年の今航が最後だ。
幾多の思い出を紡ぐ充実の日々を洋上からお伝えしよう。
写真・文=高橋敦史
今航前半のハイライトのひとつと言える世界遺産の古都・ポルトの絶景。手前はドン・ルイス1世橋

初代「飛鳥」より約30年の歴史を紡ぐ飛鳥クルーズの世界一周の旅。「飛鳥Ⅱ」としては、この2025年世界一周クルーズが最後の世界一周になるという

 

なじみ客はもちろんのこと、2014年以降たびたび取材乗船してきた筆者にとっても格別の思いを抱くクルーズだ。

 

日本を離れたのは例年どおりの早春で、都心の桜がまだ咲くか咲かないかの頃。横浜を3月31日、神戸を翌4月1日に発ち、着々と西へと船を進めてきた。神戸から7日後にはシンガポール、そこから西へ向かってインド洋に浮かぶフランス領レユニオン島を経て、南アフリカのケープタウンへ。

 

アフリカ南端を回り込む壮大なスケールの航路とあって距離は長く、終日航海日には本当の意味での”暮らす旅”を満喫できる。そしてレユニオン島やアフリカ大陸の寄港地は特に、「飛行機で直接訪ねるのも難儀する」船旅だからこその旅先が続く。

 

本稿を書いているのはまさにこのクルーズの途上で、ちょうど半分の50日ほどが過ぎ、ティルベリーからいよいよ大西洋横断へ……というタイミング。ここまででも数多の楽しい思い出ができ、かけがえのない旅であることは明らかだ。そんな飛鳥・の今航がどんな旅で、どんな雰囲気なのか。乗船者の視点からレポートしたい。

ポルトの川沿いは観光客の憩いの場
CRUISE GALLERY
ポルトの川沿いは観光客の憩いの場
ウォルビスベイに停泊中の飛鳥Ⅱ
CRUISE GALLERY
ウォルビスベイに停泊中の飛鳥Ⅱ
ケープタウン、寄港地観光ツアーで行ったテーブルマウンテンからの眺め
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ケープタウン、寄港地観光ツアーで行ったテーブルマウンテンからの眺め
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