飛鳥Ⅱ記念すべき最後の世界一周クルーズ
初代「飛鳥」より約30年の歴史を紡ぐ飛鳥クルーズの世界一周の旅。「飛鳥Ⅱ」としては、この2025年世界一周クルーズが最後の世界一周になるという
なじみ客はもちろんのこと、2014年以降たびたび取材乗船してきた筆者にとっても格別の思いを抱くクルーズだ。
日本を離れたのは例年どおりの早春で、都心の桜がまだ咲くか咲かないかの頃。横浜を3月31日、神戸を翌4月1日に発ち、着々と西へと船を進めてきた。神戸から7日後にはシンガポール、そこから西へ向かってインド洋に浮かぶフランス領レユニオン島を経て、南アフリカのケープタウンへ。
アフリカ南端を回り込む壮大なスケールの航路とあって距離は長く、終日航海日には本当の意味での”暮らす旅”を満喫できる。そしてレユニオン島やアフリカ大陸の寄港地は特に、「飛行機で直接訪ねるのも難儀する」船旅だからこその旅先が続く。
本稿を書いているのはまさにこのクルーズの途上で、ちょうど半分の50日ほどが過ぎ、ティルベリーからいよいよ大西洋横断へ……というタイミング。ここまででも数多の楽しい思い出ができ、かけがえのない旅であることは明らかだ。そんな飛鳥・の今航がどんな旅で、どんな雰囲気なのか。乗船者の視点からレポートしたい。

ポルトの川沿いは観光客の憩いの場
CRUISE GALLERY

ポルトの川沿いは観光客の憩いの場

ウォルビスベイに停泊中の飛鳥Ⅱ
CRUISE GALLERY

ウォルビスベイに停泊中の飛鳥Ⅱ

ケープタウン、寄港地観光ツアーで行ったテーブルマウンテンからの眺め
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ケープタウン、寄港地観光ツアーで行ったテーブルマウンテンからの眺め
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