飛鳥Ⅲという、特別な時間の使い方
─体も頭も、洋上で解き放たれる─

飛鳥Ⅲという、特別な時間の使い方 ─体も頭も、洋上で解き放たれる─
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2026.04.27
最新鋭の客船「飛鳥Ⅲ」の魅力は、自分のペースに合わせて充実した時間が過ごせること。
新しい芸術や文化に触れて知的好奇心を満たすことも、ウェルネスプログラムに参加して
心地よく体を動かすことも、そして絶景を眺めながら露天風呂に身を沈める贅沢時間も、この船なら叶う。
実際に乗船し、飛鳥Ⅲだからこそできる、洋上時間の過ごし方をまとめた。
写真=高橋敦史、宮脇慎太郎、斉藤美春 文=吉田絵里
晴れた日には飛鳥Ⅲのアルバトロスプールに入り、潮風と洋上の景観を満喫したい。ジャグジーも2つあり、水着はぜひ持っていきたいアイテムだ

●波音で目覚める朝、時間はすべて自分のもの

 

朝、目が覚めると窓の外はすでに海だった。バルコニーへの窓を開けると、潮の風が一気に入ってくる。まだ靄のかかった水平線に、薄いオレンジ色の朝陽が滲んでいる。陸にいる間は決して見られない、この時間帯のための景色だ。

 

飛鳥Ⅲという、特別な時間の使い方 ─体も頭も、洋上で解き放たれる─
飛鳥Ⅲは全室バルコニー付き。自室のバルコニーでパジャマのまま朝日を眺め、そのまま二度寝を愉しむということもできる☆

「飛鳥Ⅲ」で迎える朝、気づいたのは「急がなくていい」という解放感だ。12デッキのビュッフェレストラン「エムスガーデン」は、ほぼ全日を通してオープンしているから、朝食の時間を気にする必要はない。行けばたくさんの料理が並び、日替わりで卵料理やパンケーキ、ワッフルなどをその場で焼いてくれるから、あれこれ迷うのも楽しい。

 

飛鳥Ⅲに乗った人誰もが驚くのが、この船が驚異的に静かに、しかし確かに進んでいること。これが最新鋭の客船かと驚きながら、なめらかに波間を進む船に合わせ、自分のペースで一日を組み立てていく──それが飛鳥Ⅲでは叶う。

飛鳥Ⅲという、特別な時間の使い方 ─体も頭も、洋上で解き放たれる─
ゆったりした造りの飛鳥Ⅲでは、エムスガーデンにいついっても混雑知らず。すぐに座りたい席が見つかる
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エムスガーデンの朝食一例。オーダーすればオムレツはその場で美しく焼いてくれる

●洋上のアートギャラリーを、学びながら歩く

 

飛鳥Ⅲに初めて乗った人はぜひ、この船に散りばめられた珠玉の芸術作品を味わう「船内アートツアー」に参加してほしい。作品の背景を知りながら、この船が「洋上のアートギャラリー」と言われる由縁をたっぷり味わえるから。ひとりで眺めていると「美しいな」と感じるにとどまる作品も、背景を知ることで印象が一変する。

 

ツアー参加者がまず目を見張るのが、3層吹き抜けのメインアトリウム「アスカプラザ」だ。重要無形文化財「蒔絵」保持者(人間国宝)室瀬和美氏による漆芸作品「耀光耀瑛(ようこうようえい)」が、高さ約9メートル・幅3メートルという圧倒的なスケールで鎮座している。ツアーでは先だって室瀬氏自身が乗船したと解説があり、その際に新たにサインが書き加えられたことを教えてもらった。

 

 

飛鳥Ⅲという、特別な時間の使い方 ─体も頭も、洋上で解き放たれる─
アスカプラザの中央で華やかな光を放つ作品「耀光耀瑛」。乗船の際は近づいて、繊細な質感の細部まで鑑賞したい

ツアーが進んでいくと、船内のいたるところに日本を代表する作家たちの作品が息づいているのに驚くだろう。「フォーシーズン・ダイニングルーム」の出入口には初代「飛鳥」、「飛鳥Ⅱ」でもおなじみの田村能里子氏の絵画が華を添えている。フランス料理「ノブレス」には平松礼二氏の絵画が展示され、割烹料理「海彦」には「肥前の三右衛門」と称される陶芸家たちの作品が並ぶ。 「ギャラリーカフェ」に展示されている千住博氏の作品は、日本屈指の印刷技術を駆使した大作。レストラン「アルマーレ」の作品と見比べる楽しみもある。

 

さらに船内には公募展で選ばれた126点の入選・受賞作品も展示されており、客室フロアの通路やラウンジに飾られた作品を船内散策で鑑賞できる。著名な芸術家の大作とはまた異なる気鋭の作家たちの作品は、新たな芸術家たちとの出会いの一助となるだろう。

 

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船内アートツアーでは、主要な作品を手掛けた作家のプロフィールや、鑑賞ポイントを教えてもらえる
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フォーシーズン・ダイニングルームでは田村能里子氏の4枚の作品が入口に飾られている。テーマは四季、季節の違いを見比べたい

船内のさまざまな作品について、本で知りたいという人もいるだろう。そのときはぜひ「721 ブックス&カフェ」へ。ここには船内に展示された作家の作品集が収蔵されていて、中には大判のアート本もある。さまざまなジャンルの書籍が揃い、お茶を飲みながら読書に没頭できる。プロがセレクトした書籍の数々は、ジャンルごとに分けられて陳列されているが、本好きでも思わずうなる、名著の数々が選ばれている。

 

海を眺めながら本を読む時間は、それだけで贅沢だ。寄港地に関する書籍を手に取り、翌日上陸する街への期待を膨らませてもいい。あるいはずっと積んだままだった一冊を、ようやくここで開く──そういう使い方をしている乗客も見かけた。

 

ちなみにこのブックカフェにはドリンクのひとつとして「Art Of Tea」のティーバッグも置かれている。客室にも置かれているものだが、ここでしか飲めない味も。センスの良いパッケージはもちろん、味はどれもひとひねりありながらも味わい深い。毎日今日はどのお茶にしようかと迷う時間も、また飛鳥Ⅲらしい上質な時間だ。

飛鳥Ⅲという、特別な時間の使い方 ─体も頭も、洋上で解き放たれる─
721 ブックス&カフェでは、テーマごとに本が陳列されてある。座り心地のよいイスで、ぜひ読書にふけりたい
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紅茶やコーヒー、各種ジュースも揃っている。眠る前のひとときにここに立ち寄るのもおすすめの過ごし方だ

●学んで、伸ばして、走る。飛鳥Ⅲの知的&ウェルネス体験

 

11デッキのスタジオA3は、知的好奇心とともにウェルネスも満たしてくれる空間だ。仕切りを入れて「スタジオA」と「スタジオ3」のふたつに分けることで、知的好奇心を刺激するカルチャー・プログラムのほか、エアリアルヨガをはじめ、ストレッチ、ピラティスなどウェルネスを重視した多彩なプログラムを実施する。

 

講座のテーマはクルーズによって異なるが、歴史、文化、芸術、自然科学など、各分野の第一線で活躍する有識者が登壇して航海の時間を学びの場に変えてくれる。

 

乗船したクルーズでは「金継ぎ講座」も開催されていた。一度はやってみたかったことを、飛鳥Ⅲが体験させてくれるのはうれしい。日本の伝統的な手法である金継ぎは、繊細な線を引いていきながら、割れた器が新しいものに生まれ変わっていく工程が新鮮だった。陸では忙しさにかまけて後回しにしがちな「知ること」「体験すること」の喜びを、飛鳥Ⅲでは存分に取り戻すことができる。

飛鳥Ⅲという、特別な時間の使い方 ─体も頭も、洋上で解き放たれる─
寝る前に設定された講座では、座ったままリラックスする方法を教えてもらえた。クルーズの質をさらに上げてくれる実践的な講座がうれしい
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金継ぎ講座では、自分の好みのアイテムを選んで実際に金継ぎが体験できる(有料)。そのまま陸に戻って習う人もいるという

ウェルネスプログラムでは、乗船後すぐ、客室のタブレットで「低空エアリアルヨガ」を予約した。当日スタジオに入ると、天井からハンモックが何台もぶら下がっている。大きな窓の向こうには海。インストラクターが「難しそうに見えるかもしれませんが、大丈夫です」と笑った。

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