MITSUI OCEAN SAKURAついに就航!
外国生まれの洗練空間で、日本籍船の安心感を

船の名を授けるのは、特別な命名者──そんな命名式のイメージを、「三井オーシャンサクラ」は軽やかに変えた。9月16日、横浜港。船内のステージに社員や乗組員が集まり、一同で船名を宣言したのだ。笑顔で並ぶ姿は、どこか家族写真のようだった。船を創るのは人──それが真っすぐに伝わる、良い式典だった。
サクラは日本を象徴する花であり、かつて商船三井クルーズが運航した「さくら丸」「新さくら丸」にも通じる。同社が育んだ船旅の伝統を紡ぎたいという思いが、船名に込められている。
もともとはラグジュアリー船である「シーボーン・ソジャーン」で、船型は姉妹船「三井オーシャンフジ」と同様。改装で足湯と「寿司バー潮彩」が新設された。足湯がある客船は、世界中でも珍しく、日本らしいくつろぎを楽しめる、この船ならではの施設だ。
そして最大の特徴は、日本籍船への転籍だ。これにより、国内の港だけをめぐるクルーズが可能になった。「日本の美しい船旅」を体現する船が、いよいよ日本近海で新たな航跡を描き始めた。

足湯とは、よく考えたものだ!と感心した。プールのそばに新たに設けられた足湯は、服のまま腰を下ろせて、小さなテーブルに飲み物も置ける。実際に入ってみると、海風に当たりながら、足先はぽかぽか。近くにはタオルも置いてあるから、船内散策ついでに「入っていく?」と利用する人も多い。手軽でいて幸せを感じられる、日本のクルーズ会社が運航する船ならではのくつろぎスペース。寒い季節でもプールデッキに親しめる、最高に気の利いた新施設だ。

日本籍船らしさは、新設された寿司バー潮彩にも顕著だった。障子をイメージさせる格子をあしらった空間では、カウンター越しに職人の仕事を眺められる。寿司おまかせコースに加え、日本酒も楽しめる特別な食の空間だ。
一方で受け継がれてきた伝統がそこかしこに。「いらっしゃいませ」と乗船早々迎えてくれるクルーには、リピーターにはおなじみの顔も多い。メインダイニング「レストラン桜」では、にっぽん丸伝統のローストビーフも登場。新しい船で、おなじみの味に出会う喜びがあった。


<スタイリッシュな船内で日本船らしい心遣い> 船内のそこかしこに、日本人の心を知るサービスが生きる。レストラン桜での朝食は、美しくカゴに盛られた和食御膳。ルームサービスでも利用可能だ。アフタヌーンティーでは、ほうじ茶のパンナコッタ、柚子のタルトレットなど、和の素材を取り入れたスイーツがうれしい(予約制・4,000円)。


<日本の文化に親しむ多彩な船上の楽しみ> にっぽん丸でも評判だった日本船らしい多彩なエンターテインメントや船内イベントはこの船でも健在。和太鼓など伝統音楽を奏でるエンターテイナーや落語家がしばしば乗船。さらに船内イベントでは手ぬぐいの折り方講座、けん玉教室なども。この船では日本文化の豊かさを味わえる。

<日本の海を知る船が港町の魅力へ誘う> 日本籍船だから1泊からの短いクルーズが実施でき、さらに小ぶりな船体ゆえ、離島など小さな港へも寄港が可能だ。これまで受け継がれてきた伝統は、寄港地でも生きていて、就航シーズンには各地で歓迎式典が行われている。寄港地によっては追加代金不要で半日寄港地観光ツアーに参加できる(予約制)。

<新しい会員制度 次の船旅も楽しみに> 会員制度が新たにMITSUI OCEAN CLUB(三井オーシャンクラブ)へと生まれ変わった。入会金・年会費は無料。初乗船の新規会員には1万円分のオンボードクレジットの特典がある。ショップには就航記念グッズが充実しているから、クレジットを有効活用したい。







