News

業績好調のRCL、通期見通しを上方修正

2025.05.02
業界

ロイヤル・カリビアン・グループ(RCL)は29日、2025年第1四半期(1月〜3月)の決算を発表した。売上高は39億9900万ドル(前年同期比7%増)、純利益は前年同期(3億6400万ドル)の2倍に当たる7億3000万ドルを計上した。

 

旺盛な予約需要を背景にしたクルーズ価格の上昇や、コスト削減努力、為替・燃料価格の好条件が増収増益に寄与した。1株当たり純利益(EPS)は前年同期の1.35ドルから2.70ドルへ、調整後EPSは1.77ドルから2.71ドルへ上昇した。

 

同社は予想を上回る収益と、第2四半期以降の為替レートや燃料費の低下を見込み、通期の調整後EPS予想を、前年比28%増の14.55ドル〜15.55ドルの範囲に引き上げた。前期末の通期予想は14.35ドル〜14.65ドルだった。

 

期中の乗船率は109%と好調で、乗船者は前年同期比9%増の220万人だった。乗客1人1日当たりの純利益は258.83ドルで、前年同期比で4.7%増(固定通貨ベースで5.6%増)となった。

 

予約数は記録を更新。繁忙期のウェーブ・シーズン(1月〜3月頃)は過去最高の予約を獲得。4月中も好調で、前年同期を上回っており、クルーズ価格は引き続き高水準で推移している。

 

第2四半期(4月〜6月)の見通しについてRCLは、供給量を前年同期比6%増、純利回りを報告ベースで4.4〜4.9%増、調整後EPSを4.00ドル〜4.10ドルの範囲と見込んでいる。今年、新造船「スター・オブ・ザ・シーズ」(25万800トン)と「セレブリティ・エクセル」(12万9500トン)が就航するほか、年末にはバハマに新たなプライベート施設「ロイヤル・ビーチクラブ・パラダイス・アイランド」がオープン予定。同社はこれらがさらに需要を喚起し、競争力の強化につながると期待している。

 

写真提供:RCL

業績好調のRCL、通期見通しを上方修正
TOPへ戻る
シェアアイコン