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25万トン型「スター・オブ・ザ・シーズ」引き渡し、8月からカリブ海に就航
フィンランドのマイヤー・トゥルク造船所は10日、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)が運航する新造船「スター・オブ・ザ・シーズ」(25万800トン)を引き渡した。2024年1月に就航した「アイコン・オブ・ザ・シーズ」(24万8655トン)に続く「アイコン・クラス」の第2船。今年8月20日、ポートカナベラルでデビューする。
式典は船内のアクアシアターで開催、1250人を超える乗組員と関係者が出席した。ロイヤル・カリビアン・グルーブ(RCL)のジェイソン・リバティ社長兼CEO、RCIのマイケル・ベイリー社長兼CEO、マイヤー・トゥルクのカジミール・リンドホルムCEOが登壇し、建造に携わったエンジニア、デザイナー、造船技師らの尽力をたたえた。
同船にはクルーズ船最大のウオーターパークを開設、ラフトスライド、ドロップスライド、マットレーサーなど6種類のウオータースライダーを設置したほか、海上から約47メートルの高さのアトラクションや、サーフィン、ボディボードが楽しめる波乗りシミュレーション・プール、ロッククライミングウオールなども完備している。
3層構造のリゾートエリアには、クルーズ船最大のプールやライブステージ、スイムアップバーなどを配置。乳幼児から大人まで水遊びが楽しめる家族向けエリアも用意した。
ガラスとスチールで組み上げたアクアドームでは、空中パフォーマンスやロボットショーを観覧できるシアターをはじめ、フードホール、カフェ、展望バーなどがオープンする。
海上約41メートルの高層デッキには大人専用のエリアを設け、インフィニティプールやDJ、バー、ジャグジー付きテラスなどでくつろげる。
そのほか、同船には海が見える大パノラマを取り入れたロイヤル・プロムナード、世界最大の球体アート、3万本以上の植物に囲まれた屋外庭園、1930年代のシカゴのイメージを再現したサパークラブ、寿司やシャンパンなどのテイクアウト専用カウンター、スイート利用者の専用エリアなどがある。
スター・オブ・ザ・シーズはLNGを主燃料とするデュアル・フューエル(二元)エンジンの搭載や、熱回収システム、陸上電力接続など最新の環境技術を採用している。同船は今後スペインのカディスで最終準備を行った後、ポートカナベラル発着の東・西カリブ海クルーズに就航する。
「アイコン・クラス」の第3船「レジェンド・オブ・ザ・シーズン」は2026年7月、バルセロナからの地中海クルーズでデビュー。同11月からカリブ海クルーズを展開する予定。
写真提供:RCL
