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客船ガンツウで大阪航路開設、せとうちクルーズ初入港式典

2025.08.22
日本船社

せとうちクルーズ(広島県尾道市、梅田幸治社長)は、運営する客船「ガンツウ(guntu)」の「大阪特別航路」開設にあたり、21日、大阪港天保山西岸壁に接岸した同船内で報道向け内覧会を開催した。

 

内覧会に先立ち、初入港記念式典が行われた。大阪市の横山英幸市長はあいさつで、「大阪特別航路が開設されたことをうれしく思う。ガンツウは瀬戸内海で運航されていたが、明石海峡を越えて来てくれた。瀬戸内海をつなぐ新たなルートとなる。新たな海の時代に突入していく」と歓迎。「大阪は水の都だ。海で瀬戸内海の自治体とつながっている。連携して舟運活性化に取り組んでいきたい」と意欲を示した。

 

大阪観光局の溝畑宏理事長は、「ガンツウが大阪の歴史を踏まえた航路を作っていただき大変うれしく思っている」と述べた。“ガンツウ”の吉田挙誠総支配人は、「期待に応えられるようにしたい」と語った。相互に記念品の贈呈も行われた。

 

せとうちクルーズは、常石グループでライフ&リゾート事業を担っている。“ガンツウ”は「せとうちの海に浮かぶ、ちいさな宿」をコンセプトに、17の客室を持つ。2017年10月の就航以来、尾道のベラビスタマリーナを母港とし、西は山口県下関沖から東は香川県小豆島沖まで2~3泊で周遊する。

 

大阪特別航路は大阪湾内を2泊3日で周遊するコースで、今回2本を設定。8月22~24日のコースでは「華やかな大大阪時代の足跡を辿る」と題して、淡路島洲本沖を通った後、堺の鉄産業を見学する。下船後は、紡績業で栄えた偉人ゆかりの地を散策する。同26~28日は「海運を支えた北前船の栄華を訪ねる」として、住吉大社、和歌山周辺、泉佐野を巡る。

 

同船は先ごろ改装し、新たに「テラスイートプレステージ」2室を設けた。コネクティングルームのような形ではなく、家族で過ごせるように2室分の広さを持つ1室としたことが特長。3人1室で利用できるようにした。

 

写真は左から初入港式典の記念撮影。左からガンツウの吉田挙誠総支配人、江崎真司船長、横山英幸大阪市長、溝畑宏大阪観光局理事長。中央は大阪港に入港したガンツウ。右は新設したテラスイートプレステージの室内

客船ガンツウで大阪航路開設、せとうちクルーズ初入港式典
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