2代でつなぐ、飛鳥の古今東西
親⼦2代で客船・飛鳥を追い続けるVOLVOXの写真家、中村庸夫⽒・武弘⽒。
「初代・⾶⿃」、そして「⾶⿃Ⅱ」の雄姿と撮影時のエピソードを届けよう。
「初代・⾶⿃」、そして「⾶⿃Ⅱ」の雄姿と撮影時のエピソードを届けよう。
初代・飛鳥と同じコースを取る飛鳥Ⅱ。別アングルで陸岸から撮影すると、別のハワイが見えてきた
ハワイを航行する
初代飛鳥&飛鳥Ⅱ
初代・飛鳥の就航以来、何度かハワイでの撮影を行っていた。だから1997年に同船がホノルルに入港するとき、どうやって以前と違う写真を撮ろうか考えながらヘリコプターで飛行していた。すると観光客を満載したカタマランが接近、伴走しながら皆が手を振り始めた。バックにダイヤモンド・ヘッドが浮かび、またとない姿が撮れたのが下の写真だ。
変わって、2018年の飛鳥Ⅱ。初代・飛鳥を撮影したころは学生だった息子の武弘も、もう一人前。VOLVOX社は私と武弘の2人がカメラマンを務めるようになり、すでにハワイ撮影はもっぱら武弘にまかせていた。
武弘も何度かハワイで撮影しているため、これまでとは違ったアングルを探したそうだ。火山列島らしい山並みのダイヤモンド・ヘッド上空から頂き越しに飛鳥Ⅱを沖合に臨む。
時が移り、飛鳥から飛鳥Ⅱに変わっても、ハワイの大自然は今も昔も変わりなく、多彩なアングルでの写真を撮らせてくれる。
貿易風に乗ってアメリカ西海岸からダイヤモンド・ヘッドを回り込んでホノルル港を目指す初代・飛鳥
VOLVOX(ボルボックス)
中村庸夫・武弘親子が撮影を務める海洋写真事務所。七つの海を撮り、国内外で写真集、著書を100タイトル以上出版してきた。「初代・飛鳥」の就航以来、外観写真を撮り続けている。2006年に交通文化賞、2010年に海洋立国推進功労者表彰受賞。
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