2代でつなぐ、飛鳥の古今東西
親子2代で飛鳥を追い続けるVOLVOX社の写真家、中村庸夫氏・武弘氏。初代飛鳥、そして飛鳥IIの雄姿と撮影時のエピソードを届けよう。

稲佐山から眺める飛鳥II。2025年10月には、長崎港に新造船・飛鳥IIIが寄港する予定だ (撮影=中村武弘)
長崎の飛鳥と飛鳥II
初代「飛鳥」と「飛鳥II」の生まれ故郷、長崎。1990年に日本郵船の海外客船事業の第一船として「クリスタル・ハーモニー」が三菱重工業長崎造船所で竣工し、アメリカで運航を始めた。そして1991年に、初代・飛鳥がわが国最大の客船として同じ三菱重工業長崎造船所で建造された。その初代・飛鳥が初めて長崎港へ里帰りした際、ヘリコプターから長崎の街とともに撮影したのが今回の写真だ。
その後、2006年にクリスタル・ハーモニーが飛鳥IIに改名されて日本船として就航し、里帰り寄港した際に、三菱重工長崎造船所の裏手にある稲佐山から撮影した夜景が、この飛鳥・の写真だ。初代・飛鳥、飛鳥IIともにこの長崎で建造され、長崎港とは縁が深い。
幕末から明治にかけて、資本、技術、資材、人材が長崎へと送り込まれた。長崎らしさの代名詞である「異国情緒」の中に近代的な三菱重工長崎造船所ができ、長崎の発展を支えてきたのだ。(文=中村庸夫)

長崎に初めて里帰りしたときの初代・飛鳥(撮影=中村庸夫)
VOLVOX〈ボルボックス〉
中村庸夫・武弘親子が撮影を務める海洋写真事務所。七つの海を撮り、国内外で写真集、著書を100タイトル以上出版してきた。初代・飛鳥の就航以来、外観写真を撮り続けている。2006年に交通文化賞、2010年に海洋立国推進功労者表彰受賞。
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