2代でつなぐ、飛鳥の古今東西

親子2代で飛鳥を追い続けるVOLVOX社の写真家、中村庸夫氏・武弘氏。初代飛鳥、そして飛鳥IIの雄姿と撮影時のエピソードを届けよう。
【2代でつなぐ、飛鳥の古今東西】小笠原の飛鳥と飛鳥II
父島の西側の二見湾に停泊する飛鳥IIを旭山南峰から望む(撮影=中村武弘)

小笠原の飛鳥と飛鳥II

東京から南南東へ約1,000キロにある30余の島々からなる小笠原諸島。火山活動により形成された島々にサンゴ礁が発達し、島の誕生以来、一度も大陸と地続きになったことがない。そのため別名「東洋のガラパゴス」と呼ばれるほど、動植物の固有種が多く生息する。

 

私は日本への返還直後、1969年に初めて小笠原へと渡った。その後、飛鳥の撮影も含め何度も行ったが、行くたびに人口が増え、インフラが整備され生活がしやすくなった。その半面、船でしか行けない、定期船で24時間以上もかかる、大規模開発が行われず大きなホテルがないなど、海や山の自然は幸いほぼ手付かずで残されている。

 

とは言っても、小笠原の動植物は外来種の移入など様々な要因で絶滅に瀕している種もおり、決して予断を許さない。飛行場がなく、宿泊施設が少ないため、環境負荷が少ないクルーズで行くのが「東洋のガラパゴス」を満喫するには何といっても最適なのである。(文=中村庸夫)

【2代でつなぐ、飛鳥の古今東西】小笠原の飛鳥と飛鳥II
二見湾に停泊する飛鳥を湾の入り口近くの自衛隊基地方面から望む(撮影=中村庸夫)

VOLVOX〈ボルボックス〉
中村庸夫・武弘親子が撮影を務める海洋写真事務所。七つの海を撮り、国内外で写真集、著書を100タイトル以上出版してきた。初代・飛鳥の就航以来、外観写真を撮り続けている。2006年に交通文化賞、2010年に海洋立国推進功労者表彰受賞。

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