2代でつなぐ、飛鳥の古今東西
親子2代で飛鳥を追い続けるVOLVOX社の写真家、中村庸夫氏・武弘氏。初代飛鳥、そして飛鳥IIの雄姿と撮影時のエピソードを届けよう。

名古屋港ガーデンふ頭の約5キロメートル沖合にかかる名港トリトン。橋と飛鳥IIの船体が夕日で赤く染まった (撮影=中村武弘)
名古屋港に入港する飛鳥と飛鳥II
初代・飛鳥が就航して初めて名古屋港を訪れた際、ヘリコプターを飛ばして撮影した。名古屋港水族館が建設され、ウォーターフロント開発された名古屋港ガーデンふ頭を飛び越え、沖合にかかる名港トリトンへと向かう。飛鳥の船体の美しいカーブに対し、斜張橋の幾何学的な橋をくぐる飛鳥が印象的だった。
橋の愛称である名港トリトンの“トリ”は、伊勢湾岸道路に架かる3つの斜張橋(名港西大橋、名港中央大橋、名港東大橋)の愛称だ。名古屋港に入港する多くの船舶が、この橋の下をゆっくりと航行する。
「トリトン」とはギリシャ神話の海神ポセイドンの息子。姿は半身半魚で、嵐で難破した船に飛んできて、三叉戟を手にほら貝を吹き、波を鎮めた海の守護神として知られる。
飛鳥IIに代わり、再び名古屋港に入港する姿を名港トリトンと共に撮影しようと、息子が陸上からの撮影を試みた。夕方の柔らかな光を浴びて橋をくぐるシーンを撮影した。(文=中村庸夫)

ヘリコプターから撮影した初代・飛鳥(撮影=中村庸夫)
VOLVOX〈ボルボックス〉
中村庸夫・武弘親子が撮影を務める海洋写真事務所。七つの海を撮り、国内外で写真集、著書を100タイトル以上出版してきた。初代・飛鳥の就航以来、外観写真を撮り続けている。2006年に交通文化賞、2010年に海洋立国推進功労者表彰受賞。
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