2代でつなぐ、飛鳥の古今東西

親子2代で飛鳥を追い続けるVOLVOX社の写真家、中村庸夫氏・武弘氏。初代飛鳥、そして飛鳥IIの雄姿と撮影時のエピソードを届けよう。
【2代でつなぐ、飛鳥の古今東西】サイパンの初代・飛鳥&飛鳥II
周囲1.5キロメートル程のマニャガハ島をバックにサンゴ礁の海を入港してくる飛鳥II。(撮影=中村武弘)

サイパンの初代・飛鳥&飛鳥II

初代・飛鳥が初めてサイパン島を訪れたのが1997年。当時サイパン島は日本から最も近い海外のサンゴ礁の楽園として、多くの日本人が訪れていた。私も飛鳥の撮影ばかりか、抜群の透明度を誇る海中の魅力に取りつかれてダイビングに通ったものだ。

 

1521年にチャモロ人が居住していた島をマゼランが発見して後にスペイン領とされ、幾多の歴史の後、スペインからドイツに売られ、第一次大戦後に日本の委任統治領となった。日本時代は南洋庁サイパン支庁が設置され、人口も日本人が最も多くなり、パラオ、ヤップなど日本の南洋の玄関口となって繁栄した。

 

大戦後はアメリカが統治、日本が経済的に発展した1980年~90年代には日本企業が乗り込んで観光開発を行い、リゾート地となった。

 

「飛鳥II」が初寄港した2006年頃から日本人向け観光地が多様化、日本からの直行便が減り、その分クルーズでの利便性が増した。飛鳥IIは2025年のオセアニア・グランドクルーズの最初の寄港地にサイパン島を選んでいる。(文=中村庸夫)

【2代でつなぐ、飛鳥の古今東西】サイパンの初代・飛鳥&飛鳥II
港の中までサンゴ礁の色合いが広がるサイパン港の初代・飛鳥。(撮影=中村庸夫)

VOLVOX〈ボルボックス〉
中村庸夫・武弘親子が撮影を務める海洋写真事務所。七つの海を撮り、国内外で写真集、著書を100タイトル以上出版してきた。初代・飛鳥の就航以来、外観写真を撮り続けている。2006年に交通文化賞、2010年に海洋立国推進功労者表彰受賞。

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