クルーズ本来の価値や魅力を
あらためて考えるきっかけに
あらためて考えるきっかけに
●シェフのデモンストレーション ●バーチャル・ギャレー・ツアー ●「風景を見ましょう」
レコード企画と同様、改装を機に登場した「にっぽん丸SHOWCASE」は、「食のにっぽん丸」の価値を追求した食のイベント。その一つ「シェフのデモンストレーション」は、航海中の料理をシェフが紹介するもの。実際に味わえるからこそ観る側の興味もさらに増す。
実はコロナ禍により開催を見送らざるを得ないのではという声もあったが、その中でできることを探ってドルフィンホールを会場にする現在の形になった。普段、接する機会のない調理クルーの話に、乗客も興味深く耳を傾ける。
もう一つ、大掛かりなイベントができない代わりに星野さんが始めたのが、風景を見ながらのガイドだ。出入港時や絶景ポイントで、スポーツデッキやホライズンラウンジなどにスタッフが待機して、風景や操船などを説明してくれるのだ。
ドルフィンホールの5階部分では、椅子とテーブルを設置したり、海関連の本や海図を置くなどして、ショーやリハーサルの時間以外をくつろぎの空間として使えるようにした。
「時間をゆったり使えるのが、船旅本来の魅力。それを実感していただこうと考えました」と星野さん。
数々の制約の中でイベントを企画したことは、クルーズのあり方そのものを問い直す機会にもなった。
「例えばメインショーの後はカジノやソシアルダンス、という流れが当然と考えてきましたが、それができなくなった今だからこそ、新しいことを取り入れられるようになりました。かといって長年愛されてきたにっぽん丸らしさも忘れず、ロマンを感じられるような船旅を追求していきたいと思います」。
スクリーンにシェフの手元が映し出され、繊細な手さばきを確認できる「シェフのデモンストレーション」
CRUISE GALLERY
スクリーンにシェフの手元が映し出され、繊細な手さばきを確認できる「シェフのデモンストレーション」
ギャレー(厨房)の様子を解説する動画「バーチャル・ギャレー・ツアー」もわかりやすいと好評。デモンストレーションの後に放映される
CRUISE GALLERY
ギャレー(厨房)の様子を解説する動画「バーチャル・ギャレー・ツアー」もわかりやすいと好評。デモンストレーションの後に放映される
出入港時の楽しさが増すガイドイベント「風景を見ましょう」
CRUISE GALLERY
出入港時の楽しさが増すガイドイベント「風景を見ましょう」
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