『マツコの知らない世界』紹介記念:ポナンの南極・北極クルーズ
“その先”の極地へ。究極の砕氷客船、いざ
SHIP DATA
船名:ル・コマンダン・シャルコー(ポナン)
総トン数:3万トン
乗客定員:270人/乗組員: 187人
http://www.ponant.jp
同社の熱い思いで造られた究極の極地客船
一般の人が極地クルーズ(北極や南極)に参加できるようになって約20年が経つ。ポナンは2010年に「ル・ボレアル」を建造し、快適な極地クルーズ(スモール・エクスペディション)の提供を始めた先駆けの船会社だ。同社の夢はそれだけでは終わらなかった。「もっと快適でラグジュアリーに。そして地球に負担をかけずに、極地のさらに奥へ、違う航路で行ける砕氷船」を目指し、「ル・コマンダン・シャルコー」を就航させた。
船名は、フランスの著名探検家ジャン・バプティスト・シャルコーの名を冠している。極地探検に最も多くのワインとシャンパンを持っていき、当時命がけだった極地探検でも乗組員の命を一人たりとも失わせなかった伝説の冒険家だ。
同船は厚さ6メートルの海氷も割って進むことができる砕氷船で、極地観測船と同じレベルの機能を持つ。
ゆえに既存の耐氷客船では行くことができなかった場所まで到達することができるようになった。今までの極地クルーズの“その先”が体験できる船なのだ。
ラグジュアリーな船内空間での極地体験
ポナンの日本・韓国支社長であり、極地でエクスペディション・リーダーとしても活躍する伊知地亮氏に同船での極地クルーズの特長を聞いた。
「極地を訪れる魅力は、過酷な環境ゆえに、地球に残された手つかずの美しい景色を見たり、そこでしか見られない動物と出会えることです。さらに同船の航行機能なら前人未踏の世界に行くことができます。それも乗客の方は特別な体力を必要とせず、フランスならではの美食はもちろん、ラグジュアリーな船内空間で過ごしつつ、極地体験がかないます」。
北極なら、見渡す限り360度の氷海を船が滑るように進み、“地球の丸さ”を感じられるという。
また新しいアクティビティーも加わった。特殊なドライスーツを着て北極の海を泳いだり、氷上釣りをしたりできる。同船らしいアクティビティーは安全性を確認しつつ、今後さらに増える可能性もある。極地クルーズを支えるエクスペディション・リーダーたちも熟練の最強チームゆえ安心度も高い。
「世界最大の肉食獣である北極グマもどこで出会えるか分かりませんが、チーム一丸で探します。その姿は何度見ても神々しい。またグリーンランドなどの極地の過酷な自然の中で暮らす人々の生活を垣間見られるのも、北極クルーズの魅力の一つです。今までの極地クルーズで培った体験をさらに進化させ、新しい風景や発見、楽しみを提供できるのが、同船であることは確実です」。
究極の極地クルーズができる同船は、環境への配慮も“究極”だ。電気とLNGを燃料とするハイブリッド客船であり、高度な汚染処理システムなども搭載、環境への取り組みは世界トップの評価を得ている。
「ポナンの環境保護への取り組みは、社会的風潮から行っているだけではありません。弊社はもともと船乗りが始めた会社なので、“愛する海を美しく保つ”というのが会社精神の根幹であり、魂なんです」。
唯一無二の極地クルーズと、船内では快適性と究極のラグジュアリーを提供する同船。船内の様子も追って紹介していこう。