コロナ禍での地中海クルーズ乗船記【Vol.1準備~入国編】

欧州に入ってからひとつ苦労したのは、レストランや美術館などに入るためのワクチンパスポート(ほとんどがスマートフォン内のバーコード)だった。フランスのものは日本からも申請できるが、QRコードの取得に3週間ほどかかり、間に合わず。抗原検査なら薬局などで、鼻咽頭ぬぐいでの検査後3時間ほどで結果がスマートフォンに送られてきて、そのQRコードが3日間有効というものもあり、前後泊はこれにずいぶん助けられた。

 

 

フランスもスペインもワクチン接種証明や抗原検査結果などの結果はスマートフォンに保存できるアプリがしっかりできていた
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フランスもスペインもワクチン接種証明や抗原検査結果などの結果はスマートフォンに保存できるアプリがしっかりできていた

●フランスから出航地のバルセロナへ

 

フランスでのセレモニーを終えて、パリの空港へ直行し、予約しておいたPCRの検査を受けた。これはコスタスメラルダに乗船するために、パリからバルセロナの飛行機に飛ぶためのものだ。結果が出るのは24時間以内、搭乗72時間前までの検査が必要なため、空港近くのホテルに2泊待機した。数時間で結果が出る抗原検査でも可能だったが、混み合う空港のPCRセンターで、フライト当日の抗体検査は不安があって避けた。

パリのシャルルドゴール空港にあるPCR検査センター。飛び込みもあってかなりの大混雑
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パリのシャルルドゴール空港にあるPCR検査センター。飛び込みもあってかなりの大混雑

スペイン入国は24時間前になって、あらかじめパスポートやフライト情報を入力しておいたアプリに、体調や感染者との濃厚接触がなかったかを入力するとQRコードが届いた。フランスからスペインへのフライトも、前もってパスポートデータやワクチン接種証明書の詳細、PCR検査の結果を入力してウェブチェックインしておいたので、空港でもかなりスムーズに搭乗できた。

 

パリ~バルセロナの便は満席! スペイン入国はサーモグラフィで体温を測り、取得したQRコードを見せるだけですんなりと入国することができた。

さまざまな情報を集めて必要な検査を受ければ、コロナ禍でもクルーズは楽しめた
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さまざまな情報を集めて必要な検査を受ければ、コロナ禍でもクルーズは楽しめた

早めの便を取れば、そのままバルセロナのクルーズターミナルに向かうことができたが、コスタクルーズからのターミナル集合時間は12時で、体調を整えたり、遅刻を避けるために、こちらもバルセロナの市街地で前泊した。

 

ちなみに、バルセロナの空港では地中海クルーズを行うほかの船会社の看板を掲げた人が到着した人を待っている。2021年の夏~秋はすでに地中海の主要な港は毎日、各社の船で岸壁はフル稼働。コロナ禍とは思えないほどだった。

 

感染の状況によって、渡航の方法、客船でのコロナ対策は変化しているが、海外では客船での旅は続いている。もちろん、以前より若干の日数や手間はかかるし、状況に左右されることもあるが、必要な情報収集や予防、体調管理を行えば、フライ&クルーズも不可能ではないと感じたシーンも多かった。

【Vol.2船内のコロナ対策編】はこちら

 

取材協力

コスタクルーズ

https://www.costajapan.com

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