飛鳥Ⅱの新たなクルーズで探る
瀬戸内の美しき景観と豊かな食

●心身を癒す豊かな船上ライフ

 

翌日6日目から下船日まで、実質3日間連続の終日航海日となった。台風4号の影響を避けるため、和歌山への寄港を断念し予定より早く横浜への帰路に就くためである。和歌山観光を逃すのは残念だが、船上でゆったりと心身に栄養が行き渡るような3日間を送ろうと考えた。また、陸上に残してきた様々な雑事も気になっていたところではある。この点、飛鳥Ⅱではいわゆるワーケーションを実践しやすいので便利だ。客室含む船内施設で利用できるWi-Fiサービスがあり、ブックラウンジのイー・スクエアには電源付きデスクも備えられている。こうした環境を利用して雑事をてきぱきと片付けていった。

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クルーズ中でもパソコンに向かう気分にさせてくれる場所が、ブックラウンジのイー・スクエアだ。ここには思わず手に取って読みたくなる本や雑誌もそろっている
CRUISE GALLERY
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クルーズ中でもパソコンに向かう気分にさせてくれる場所が、ブックラウンジのイー・スクエアだ。ここには思わず手に取って読みたくなる本や雑誌もそろっている

 

船内イベントにも目移りしてしまう。ショー、コンサート、落語などのエンタメ系から、七夕かざり作り教室やバルーンアート教室などの学ぶ系、オーバルボール大会やペタカロ大会(ペタンクとカローリングが一緒になったゲーム)などの競技系まで、いずれも大変な賑わいである。ペタカロとはなんだろう。なじみの無い競技だったが、スタッフが丁寧にルールや方法を説明してくれるので安心して参加できた。映画鑑賞もおすすめだ。例えば『ジュディ 虹の彼方に』など、幅広い客層に人気の力作が毎日上映されている。

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飛鳥Ⅱプロダクションショー「フォー・シーズン」は、洋の視点を通すことで和の良さが一際感じられる秀逸なエンターテインメントである
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屈強な解体師によるマグロ解体ショーは迫力満点。マグロの部位を目で学べる機会にもなる
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トークイベント「クルーズ企画のよもやま話」では、発案から実現までの裏話がおもしろおかしく語られた
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船内では体を使うイベントもあり、体も動かせる

 

毎日の食事やワインも存分に味わった。和食、中華、フレンチに加え、初の試みというアラカルト形式で味わったイタリアンが忘れがたい。前菜であれメインディッシュであれ、自分好みのメニューを選んでコースをつくりあげるプロセスに満足感を覚えた。そうした食事とともに、飛鳥Ⅱのソムリエさんがすすめるワインや酒を合わせるのも一興である。高品質なセレクションのおかげで毎回の美食体験がさらに特別なものとなった。

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飛鳥Ⅱの真骨頂とも言える和を絶妙にブレンドしたフレンチディナー 。解体ショーでお目見えしたマグロが美味な網焼きに。この日はアルコールの飲み放題(指定の銘柄のみ)も提供された
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アラカルトメニューから選んだフルコースのイタリアンディナー。パスタをスキップしたりメインを2つ選んだり、自由自在な組み合わせを楽しめる
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マーボー豆腐や肉団子など、おなじみの中華メニューも飛鳥Ⅱの手に掛かればこの通り。 洗練された盛り付けと繊細な味わいを堪能できる
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飛鳥Ⅱの公式ワイン「あさつゆ Asatsuyu」(KENZO ESTATE)は、ソーヴィニョン・ブラン主体の清涼感あふれる白ワインだ。セミヨンが何パーセント程度ブレンドされているかを推測するのも一興である。
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飛鳥Ⅱの公式ワイン「あさつゆ Asatsuyu」(KENZO ESTATE)は、ソーヴィニョン・ブラン主体の清涼感あふれる白ワインだ。セミヨンが何パーセント程度ブレンドされているかを推測するのも一興である。

楽しい日々はあっという間に過ぎるもの。早いもので気が付けば下船を翌日に控えた7月6日を迎えていた。船はすでに横浜港に着港しており、窓の外に迫りくるように赤レンガ倉庫が立っている。いつも生活している横浜の風景だ。思えば広島から横浜に移り住んで数十年が経つ。しかし故郷の広島や瀬戸内の島々の風景は、いつ帰ってもほとんど何も変わっていないように思う。子供の頃はその変化の無さが物足りなかったけれど、今は心からこう思う。変わらぬものがあってよい、変わらぬほうがよいものもあるのだと。このクルーズで見た瀬戸内は、自分の記憶と同じどころかそれを遥かに超えるほどの美しさを携えていた。その美しさが多分いつまでも変わらずに自分を迎えてくれるだろうと思うと感慨深い。飛鳥Ⅱの新たなクルーズは、そんな気持ちにあらためて気付かせてくれた貴重な体験となった。さあ、明日からまた毎日元気に暮らしていこう。そんな爽やかな気分でいつまでも横浜の風景を眺めていた。

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飛鳥Ⅱのクルーに人気のスポットは船尾とのこと。船が描く航跡を眺めたりでき、ライトアップされたデッキは最高のリラックス空間となる
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飛鳥Ⅱのクルーに人気のスポットは船尾とのこと。船が描く航跡を眺めたりでき、ライトアップされたデッキは最高のリラックス空間となる

 

■取材メモ

初夏の広島・紀州 しまなみ探訪クルーズ

日程:2022年6月29日(水)~7月7日(木)

コース:横浜~広島~和歌山~横浜

船名:飛鳥Ⅱ(5万444トン)

乗客定員:872人(最大)/乗組員数:490人

乗客定員、乗務員は最大時。

現在は乗客定員を減らして運航している。

 

■飛鳥クルーズ公式サイト

https://www.asukacruise.co.jp/

 

 

 

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