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Dプリンセス、船内の清掃・消毒作業を開始

2020.03.18
外国船社

プリンセス・クルーズは、新型コロナウイルスの感染が発生した「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5906トン)船内の清掃・消毒作業を3月上旬から開始している。作業を担当するのは、世界中で災害復旧作業を専門に扱うベルフォア社(Belfor)。現在、環境衛生および感染予防管理の専門家など約150人体制で消毒作業を進めており、3月中の作業完了を目指す。

 

消毒作業の内容は、世界保健機関(WHO)と米国疾病管理センター(CDC)、日本の国立感染症研究所の指示のもと策定され、厚生労働省から承認を受けたもの。詳細は下記のとおり。消毒作業のプロセスは米国環境コンサルタント企業CTEH社が監視・監査する。プリンセス・クルーズは2月下旬、ダイヤモンド・プリンセスの清掃・消毒を行う専門会社を世界中から募集していた。同船は現在も横浜港に停泊している。

 

・船内のリネン、タオル、枕、寝具、マットレスカバー、マットレス、シャワーカーテンは適切に処分し、新品と交換。ゲームコントローラーを含むゲーム、おもちゃ、本、パズル、カード類はすべて処分し、新品と交換
・手が触れた部分や人通りが多かったエリアは、加速化過酸化水素を使った消毒剤バイロックス(※1)で消毒
・ドレープ、布製の装飾品、家具、カーペットもバイロックスのソリューションによりHEPA(※2)規格の吸引掃除機とカーペット掃除機で厳重にクリーニング。船のHVACシステム(※3)も徹底的に消毒し、空気処理機のフィルターを高性能エアフィルターであるHEPAフィルターと交換

船から出るすべての廃棄物は、厚生労働省の監督のもとで、廃棄物管理会社によって適切に運搬、処理される。

(※1)高い効力と安全性、環境の持続可能性が確保された特許技術を持つ除菌剤
(※2)空気中に含まれるゴミや塵埃などを取り除くための高性能フィルターの一種
(※3)暖房、換気および空調(Heating, Ventilation, and Air Conditioning)に関するシステム

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