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MSC財団、サンゴ保全でIUCNとパートナーシップ

2023.03.23
業界

MSC財団と国際自然保護連合(IUCN)は22日、危機に瀕したサンゴ礁の保全と回復のための新たなパートナーシップを結んだことを明らかにした。この発表は、海洋保護コミュニティの専門家やリーダーが一堂に会し、世界の海が直面する重要な課題について話し合うイベント、モナコ・オーシャンウィークの中で行われた。

 

同財団の支援により、IUCNの絶滅危惧種レッドリストに指定されているサンゴの包括的なグローバル評価が完了することになる。サンゴの生物多様性評価プロジェクトは、サンゴ礁とそこに生息する絶滅危惧種のために、実行可能な具体的な回復計画を提供するのが目的。最も絶滅の脅威にさらされているサンゴとサンゴ礁の地域を特定し、保全と修復の行動の優先順位を決め、国連の「生物多様性枠組み」の目標達成を目指す。

 

IUCNのラザン・アル・ムバラク会長は、「MSC財団の支援に心から感謝する。レッドリスに載っているサンゴの3分の1以上が絶滅の危機に直面している。このパートナーシップにより、私たちはさらなる評価を完了し、サンゴとそれに依存する5億人以上の人々の生活を守るために、必要な情報を世界中に確実に提供できる」と述べた。

 

MSC財団執行委員会委員長で、MSCグループのクルーズ部門のピエルフランチェスコ・ヴァーゴ会長は、「私たちは地球のスチュワードとして、その貴重な生態系を保護する責任がある。IUCNとの新しいパートナーシップは、危機に瀕したサンゴ礁、マングローブ林、藻場の保全と回復に向けた強力な取り組みである。世界海洋生物多様性評価から生まれた提言に基づき、意思決定者や実務者が行動できるようにすることで、これらの不可欠な生態系を将来の世代のために保護することができる」とコメントしている。

 

 

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