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業績好調のRCL、通期見通しを上方修正
2025.10.29
業界
ロイヤル・カリビアン・グループ(RCL)は28日、2025年第3四半期(7月〜9月)の決算を発表した。売上高は51億3900万ドル(前年同期比5.2%増)、純利益は15億7900万ドル(同41.6%増)だった。1株当たり純利益(EPS)は5.74ドル、調整後EPSは5.75ドル。調整後 EBITDA(金利、税金、償却前利益)は23億ドル。
期中の乗船率は112%で、乗客数は前年同期比7%増の250万人だった。
第2四半期時点で15.41〜15.55ドルと予想していた通期の調整後EPSは、好業績を背景に前年比32%増の15.58〜15.63ドルの範囲へ上方修正した。
第1四半期から第3四半期までの累計(1月〜9月)の売上高は136億7600万ドル(前年同期比7.5%)、純利益は35億2900万ドル(同51%増)となった。
同社によるとクルーズの需要と価格は依然好調を維持。2025年、2026年の予約は過去の水準を上回る記録的なレベルに達しており、新造船、既存船ともに増加している。特に出発直前の予約(クローズインセーリング)が顕著に伸びており、2026年の予約は前年を大きく上回っている。
船内での支出や事前予約の収益も前年を超え、第3四半期の船内収益の約50%はクルーズ前に予約されている。うち約9割がオンラインを通じて購入、デジタルチャネルの利用が急増している。
第4四半期のキャパシティは、第3四半期に「スター・オブ・ザ・シーズ」(25万800トン)が就航、11月中旬に「セレブリティ・エクセル」(12万9500トン)を投入予定で、ドック日数も減少するため前年同期に比べ10.3%の増加を見込んでいる。調整後EPSは2.74ドルから2.79ドルの範囲と予想。
写真提供:RCL

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