楽しみつくす!
「クイーン・エリザベス」での過ごし方
楽しみつくす! クイーン・エリザベスでの過ごし方 1
伝統あるキュナード・ラインの客船らしいQEには、
知っておくと船上時間が楽しくなることがたくさんある。
写真=篠田 勇/藤原暢子 編集=クルーズ編集部
◆グランド・ロビー(デッキ1~3)
3層吹き抜けのアトリウム。正面にはエリザベス女王の甥で、世界的な寄木細工の彫刻家である第2代スノードン伯爵が、初代クイーン・エリザベスを題材に作った巨大な作品が。デッキ1の中央には華やかな生花が飾られており、就航エリアによって花の種類が変わるのも興味深い。
◆ロイヤル・コート・シアター(デッキ1~3)
3階建て、800人以上が収容可能なシアター。客船のシアターでもボックス席があるのは同社の「クイーン・ヴィクトリア」とQEのみ。16のボックス席はプロダクション・ショーがある日は予約制・有料となる。2名用60ドル+15パーセントのサービス料でシャンパンとチョコレートが付く。命名式時にエリザベス女王が15番のボックス席に座られたとか。
◆ザ・エンパイア・カジノ
テーブルゲームやスロットなどを備えたカジノ。日中に初心者向けのカジノ教室が開かれることもある。英国船なのでカジノ人気はそれほどなく、規模は小さめ。
◆キュナード・プレイス
歴代のキュナード客船で使われた物や乗船した著名人の写真などを展示。同社の歴史や英国王室との深いつながり、著名人からの根強い人気を知ることができる。後方階段の各階の踊り場にも乗船した有名人たちの写真が飾られているので、ゆっくり見て歩きたい。
◆ゴールデン・ライオン・パブ
英国式のパブで昼は英国ビールとそれに合うフィッシュ&チップスなどのパブランチを提供。ビール片手にダーツをしたり、ダーツ大会が行われることも。
◆クイーンズ・ルーム
キュナードが誇る、他船に類を見ないダンスホール。デッキ2層分の高さの天井にはシャンデリアが輝き、日中はダンス教室やクラシック・コンサート、夕方はアフタヌーン・ティー、夜は生演奏のダンスタイムになる(ダンスホストも在籍)。ロイヤルナイトではタンゴやワルツなどテーマの異なるダンスパーティーが。入口には「クイーン・エリザベス2」(QE2)から運ばれたエリザベス女王の胸像がある。
◆カフェ・カリンシア
コーヒー好きが集まるカフェ。日中はおいしいコーヒーや紅茶、ペストリー、夜はワインやカクテルも味わえる気軽なカフェ。こちらも初代「クイーン・エリザベス」と同じ施設名を冠している。入口近くにはバッキンガム宮殿で写生されたという、エリザベス女王の肖像画が。
◆ザ・ベランダ
初代「クイーン・エリザベス」の優雅なレストラン「ベランダ・グリル」の名前を継承したスペシャリティー・レストラン。モダンで本格的なフランス料理が食べられる(予約制・有料)。