脳を活性化させる、飛鳥Ⅱの春クルーズ
夫婦で乗って、週末リフレッシュ

■クルーズの最大の山場は、バルコニーにて

 

四半世紀、客船に乗ってきて、クルーズの最大の山場は、バルコニーでの朝食だと思っている。

 

ということで、ルームサービスのメニューをバルコニーに運んでいただき、海を見ながらの朝食となった。

 

あいにく空は「層雲に蔽(おお)われたまま」であるが、海風と波の音が聞こえれば、完璧な異空間体験である。週末のブランチ以外、朝食は夫婦別々に取るが、船上のゆったりとした環境だと共に食べられるのがいい。

バルコニーでの朝食。ルームサービスでコーヒー、紅茶などの飲み物(各税込み440円)をオーダーすると、朝7:30~10:30はデニッシュが付くサービスを行っている。朝食は軽く、という人にはぴったりだ
CRUISE GALLERY
バルコニーでの朝食。ルームサービスでコーヒー、紅茶などの飲み物(各税込み440円)をオーダーすると、朝7:30~10:30はデニッシュが付くサービスを行っている。朝食は軽く、という人にはぴったりだ

 

脳活性のことをいろいろ書いているが、人間の脳はぼーっとしているときに、実は非常に活性化している。これを「デフォルト・ネットワーク」という。

 

ではただ、ぼーっとしてればいいのかというと、なかなかそのあたりが難しい。

 

実際には瞑想状態になる必要があるが、ややそれはレベルが高い。バルコニーで海風にあたりながらの朝食で、十分デフォルト状態になる。ぼーっとしながら脳も元気になっているというわけだ。

 

飛鳥Ⅱには展望大浴場に加えて、インフィニティー・プールのような露天風呂があり、そこで景色や海風を感じながらぼーっとしているのもいいように思う。しかし、残念ながら、私はお風呂にぼーっとするほど入っていられない性格なので、バルコニーでぼーっとしていた。

大海原をゆったりと航行しながら朝食をとるのがクルーズの醍醐味
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大海原をゆったりと航行しながら朝食をとるのがクルーズの醍醐味

寄港地のない周遊クルーズなので、船内のアクティビティーに参加してみた。

 

輪投げ大会にも参加した。輪投げ?と思うかもしれないが、何事も真剣にやってこそ、面白さがわかるというもの。珍しく家内も参加して、8チーム中、堂々4位となり飛鳥シールの記念品を手に入れた。

 

さらに「お花のポット作り教室」にも、突撃してみた。「手が自然に動くんです」という棟方志功的な私としては、何かを作ることは自慢とは言わないが、任せて欲しい。

 

ということで先生の説明を聞きながら、すでにニコライ・バーグマン風、フラワーポットは圧倒的なスピードで完成した。

船内プログラムは真剣に参加すると楽しく、体も動かせる
体を動かすイベントに続いて、次は手先を使うフラワーポット作り教室に挑戦

■クルーズでの食事を期待するなら、やはり日本船

 

昼食は春のクルーズにふさわしい、桜がちりばめられた和食「春御膳」で、桜色の素麺など春の雰囲気満載であった。さらにお寿司も一緒に出てきたので、これはクルーズでは最高の食事ではないかと思った。クルーズでの食事を期待するならやはり日本船ということになる。内容だけでなく、食事のサービスを受ける心地よさは、家事から解放されている笑顔の家内からわかった。

八丈島産の島寿司といった東京名産が盛り込まれた「春御膳」。季節にちなんだ桜素麺には、パスタでできた桜花が添えられていた
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八丈島産の島寿司といった東京名産が盛り込まれた「春御膳」。季節にちなんだ桜素麺には、パスタでできた桜花が添えられていた
日常を忘れ、夫婦でゆったりランチを楽しむ
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