【連載②：初めてのクルーズ】自分に合ったクルーズの選び方

●少人数、小～中型船で手厚いサービス

クルーズ代金にはアルコールを含むドリンク代やチップが含まれているので高額だが、利用のたびに支払う煩わしさがない。食事やサービスの質は高いが、各施設やショーなどは小規模。客室はほとんどがスイートタイプでバルコニー付き。社交を楽しむ場でもあるので英語力があるほうがベター。

●該当する船会社
キュナード・ライン
シルバーシー・クルーズ
シーボーン・クルーズ
リージェント・セブンシーズ・クルーズ
シードリーム・ヨットクラブ　など

●落ち着いた雰囲気で長めのクルーズを

中型船以上のものが多いので、さまざま施設は充実しつつも、落ち着いた雰囲気（ただしカジュアル客船のような驚くべき施設はない）。乗客の年齢層およびクルーズ代金は若干高め。サービスの質は安定している。1クルーズが10日以上のものが多いので1つのエリアをじっくりめぐることができる。

●該当する船会社
プリンセス・クルーズ
セレブリティクルーズ
ホーランド・アメリカ・ライン
オーシャニア・クルーズ

●手ごろな価格で、遊びの施設は充実！

クルーズ代金が手ごろに設定されている。大型船なのでレストランやバー、プールの数、イベントが多く、ショーなども大規模。気取ることなく、にぎやかに過ごせる。子供向けサービスや遊び場も充実していて、家族連れが多い。一方で、乗客が多いので、並んだり、待ったりすることもある。

●該当する船会社
ロイヤル・カリビアン・インターナショナル
カーニバル・クルーズ・ライン
コスタクルーズ
MSCクルーズ
ディズニー・クルーズライン
スタークルーズ
ノルウェージャンクルーズライン　など

●ただいま増加中！ カジュアル客船の 「上級客室エリア」

近年、カジュアル客船で増えているのが、ワンランク上のサービスが受けられる「上級客室専用エリア」。専用キーを使って入る特別エリア内に、専用ラウンジや専用レストランがあり、バトラーサービスも付く。にぎやかなアトラクションも楽しみつつ手厚いサービスを受けたい人は、こちらも検討してみては。

●該当する船会社
MSCクルーズ
カーニバル・クルーズ・ライン
ノルウェージャンクルーズライン
ドリームクルーズ

【日本船】
現在、日本には飛鳥Ⅱ、にっぽん丸という2隻の日本船があります。日本船籍で、年間を通し横浜・神戸など日本の港を発着するコースを設定しています。外国船と違ってクルーズ毎に海外の港に行く必要がないため、1～2泊からの短期間で乗れるコースも。船内の公用語は日本語で、和食など日本人を対象にした「おもてなし」を提供しています。日本人が最も心地よく過ごせる客船と言えるでしょう。

【特定の国の船】
日本船と同様に、運航や乗客が特定の国の船もあります。英国のP&Oクルーズ、サガクルーズ、ドイツのハパグロイド・クルーズ、フランスのポナンなどです。英語での案内もあるバイリンガルクルーズも多いので、日本人でも乗船することはできます。各国の特色が出たユニークなクルーズが楽しめるでしょう。

【個性的な船】
通常の客船のほかにも、北極・南極など極地をクルーズする「探検船」と呼ばれる客船が増えています。フランスのポナンや、シルバーシー・クルーズなども探検クルーズに注力しています。ほかにも帆船のウインドスター・クルーズやスター・クリッパーズ、タヒチのみを通年運航するポール・ゴーギャン・クルーズ、リバー客船のバイキング・リバー・クルーズ、ルフトナー・クルーズなど、世界にはユニークな船が数多くあります。