乗って歩いて満喫して見つけた
飛鳥III、お気に入りの場所
【アスカプラザ】
伝統工芸作品が燦然と輝く船内の社交場
ソファに身をゆだね、珠玉の生演奏を
多くの乗客が飛鳥IIIに乗り込んでまず仰ぎ見るのが、3層吹き抜けの大空間、アスカプラザだ。この空間に足を踏み入れた瞬間、視線は上へと引き寄せられる。室瀬和美氏による漆芸作品「耀光耀瑛(ようこうようえい)」が、角度によって光を変えながら、黄金色に輝いている。
日本の伝統工芸作品が船内中央にあることこそが、飛鳥IIIの日本籍船たるゆえん。「和のおもてなし」を誇る同船らしいと見入る。
夕刻やディナー後、グランドピアノを筆頭に、生楽器の音色がこの吹き抜けを満たす。ソファに身をゆだねて珠玉の音に耳を傾ける時間は、クルーズならではの贅沢だ。ここは単なるロビーではなく、乗客が集い、くつろぎ、会話が生まれる船の中心であるのがわかる。
隣接するアンカーバーのカウンターに座って、日本各地からとり入れたウイスキーやカクテルを音楽とともに味わうのもいい。時間によって実施されるワインやウイスキーのセミナーに参加し、バーテンダーの知識に知的好奇心を満たす時間も飛鳥IIIならでは。
華やかな中に知性と落ち着きがある──それがアスカプラザがお気に入りの理由だ。




【グランドスパ】
これぞ飛鳥IIIらしさ! 最高のロケーションにある
展望大浴場+露天風呂、絶景サウナもぜひ
「実は今日、3回目なのよ!」
脱衣所にいると、そんな弾んだ声が聞こえてきた。12デッキの船首に位置し、展望大浴場と露天風呂を擁するグランドスパ。
飛鳥IIIが建造されたのは、ドイツのマイヤー造船所。数多くの客船を建造する造船所だ。建造開始時、マイヤーの担当者が「ベストポジションにここまで大きなスパを擁す客船は初めて」と驚いていたのが印象的だった。
入口の暖簾の「男」「女」の文字を揮毫したのは、飛鳥クルーズアンバサダーであり、映画『湯道』の脚本を担当した小山薫堂氏。「『女』という字のバランスを取るのが難しかった」と語っていたが、その字は力強く存在感を放つ。
待っているのは、針路そのままの大浴場に、大海原が広がる露天風呂。遮るものは何もない。お湯に浸かりながら移りゆく海原を眺める贅沢は陸では味わえないもの。
サウナも外せない。大きな窓の向こうに海が広がる絶景サウナは、ここだけの「ととのう」体験だ。
航路や入浴時間によって、いつも違う景色が待っている。気に入って日に何度も通う人がいるのも頷ける、極上の癒しスポットだ。










