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商船三井、「シーボーン・オデッセイ」を購入、2024年末より商船三井客船によるサービス開始

2023.03.17
日本船社

商船三井は、シーボーン・クルーズが運航している客船「シーボーン・オデッセイ」(3万2477トン)を購入、3月17日に引き渡しを受けたと発表した。2024年末をめどに、商船三井客船によるサービスの提供を開始する。既存の「にっぽん丸」(2万2472トン)と合わせ、幅広いラインナップのクルーズ商品づくりを目指す。

 

商船三井グループでは、クルーズ事業を新たな成長分野と位置付け、当該事業を拡大すべく、昨年11月に600名定員規模のクルーズ船2隻を新造することを発表、2027年に第1船の就航を予定している。

 

今回のシーボーン・オデッセイの購入は、2027年に予定されている新造船の投入に先んじる、クルーズ事業拡大計画の前倒しとなる。新造船で新たなコンセプトに基づく国際的で高品位なサービスの展開を目指すが、この実現に先鞭をつけるに最適な同船の調達機会を得たことが、追加購入決定の背景にあるとしている。

 

同船は商船三井グループで100パーセント保有し、運航する予定だ。購入後、約1年半は現船主がサービスを継続し、その後に必要な改装を実施して、本格的なデビューとなる。

 

2024年末頃のサービス提供開始後は、日本を中心とした海域での運航を想定している。その中で、複数のダイニングオプション、広いデッキや格納式マリーナ、ベランダ付きのゆったりとした客室など、船内スペースの特徴や船型を考慮し、国内クルーズとともに、世界一周を含む中長期のクル ーズも継続的に展開していく方針だ。

 

現在の顧客に加え、海外からの乗客も利用できるようハード面、ソフト面での準備を整える。販売商品・価格・船名については、2023年の夏までに商船三井客船より発表する予定。商船三井客船で提供するクルーズ船を2隻にすることにより、日本各地の発着を大幅に増やし、乗船機会を創出する。

 

「シーボーン・オデッセイ」は2009年にイタリアで建造された客船。客室数は229室で全室スイート仕様で、9割近い203室がバルコニー付きのラグジュアリーな仕様だ。2デッキの船尾には海に直接出られるマリーナも備える。

 

運航するシーボーン・クルーズはアルコール類を含むドリンクやチップをクルーズ代金に含む「オールインクルーシブ制」を業界に先駆けて実施した船会社として知られる。シーボーン・クルーズは2001年に大手クルーズグループのカーニバル・コーポレーションの傘下に入ったが、シーボーン・オデッセイはそれ以降で初めて新造されたシリーズ船の第1船であった。

 

シーボーン社はシーボーン・オデッセイを売船する理由として、「高級エクスペディション市場に船隊を拡大するため」としている。シーボーン社では2023年夏には新造探検「シーボーン・パシュート」が就航する予定がある。

 

今後、同船が日本向けにどうアレンジされるのか、注目が集まる。

 

写真は現シーボーン・オデッセイのプールデッキとダイニング

 

商船三井、「シーボーン・オデッセイ」を購入、2024年末より商船三井客船によるサービス開始
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